OpenSeaは、「仮想通貨の冬と広範な経済の不安定さ」によりスタッフの20%を解雇

OpenSeaが20%のレイオフへ

OpenSeaのデビン・フィンザー(Devin Finzer)共同創設者兼CEO(最高経営責任者)は、仮想通貨やより広範な市場の混乱が続く中、スタッフの約20%をレイオフを決定したことが明らかになった。

日本語訳:
チームの約20%を手放すため、今日はOpenSeaにとって厳しい日です。これが私が今朝早く私たちのチームと共有したメモです:

NFTマーケットプレイスであるOpenSeaは、従業員の大量のレイオフを発表し、業界の歴史の中で最も不安定な時期のに、人員を削減する仮想通貨企業の一つに加わったとのことだ。同氏はTwitterでこのニュースを明らかにし、スタッフ解雇の決定は 信じられないほど悲しく、難しい決定であったが、仮想通貨の冬と広範な経済の不安定さの前例のない組み合わせのために必要であったとの見解を示した。レイオフされるスタッフには、退職金、2023年までの医療保険が提供され、クリフに達していないスタッフには、就職の斡旋や支援もするとのことで、次のように述べている。

われわれは、長期的な仮想通貨市場の下落の可能性のために会社を準備する必要があると考えています。今日行っている変更は、仮想通貨の冬のシナリオの下で今後複数年間、会社を維持するための戦略です。


NFT市場が衰退するなかでのレイオフ

OpenSeaによる人員削減の決定は、芸術品などのデジタル・オブジェクトの所有権を表すNFTの人気が低下している中で実施された。

NFTの市場取引量は2022年1月に165億7,000万ドル(約2兆3,000億円)でピークに達し、その後減少。半年後の6月には10億4,000万ドル(約1,443億円)にまで落ち込んでいる。OpenSeaでは1月に49億7,000万ドル(約6,897億円)のNFT販売を促進したものの、6月には6億9,700万ドル(約967億円)にまで落ち込むなど厳しい業績の中で、レイオフに踏み切ったと考えられている。

ブロックチェーン市場で大規模なレイオフを行なったのはOpenSeaだけではなく、仮想通貨取引所Gemini やCrypto.com、BlockFi、Coinbaseが含まれている。一方で、仮想通貨業界のすべての企業が人員を削減しているわけではなく、取引所大手のBinance、Kraken、FTXはそれぞれ、今後数カ月のうちに従業員を増やす計画を明らかにしている。