バンクオブアメリカ:仮想通貨の冬の影響でアクティブ仮想通貨ユーザーが50%減少すると警告

BoAが仮想通貨アクティブユーザーの5%現象を指摘

冷え込んだ仮想市場は、新しい業界に直接影響を与えており、BoA(Bank of America=バンクオブアメリカ)は、2021年11月のピーク時の100万人から2022年5月のわずか半年で50万人のユーザーまで、アクティブなクリプトユーザーの数が50%以上減少した事を指摘している事が分かった。

BoAは内部データを引用し、6月の大規模な売却のずっと前に減少が始まったことを指摘。同銀行の調査によると、4月から6月にかけた広範な売却、伝染リスク、TerraUSDの崩壊により、仮想通貨市場の上限が1兆ドルを下回り、仮想通貨に対する否定的な感情が高まったと明らかにしたうえで、次のように述べている。

米国の一般人口を対象としたバンクオブアメリカの調査によると、仮想通貨に対する感情は4月から6月にかけて悪化し、投資しておらず、投資する予定もないと回答した人は21%から30%に上昇しました。比較的少数の人々が仮想通貨を信頼できる長期投資と見なしています。

なお、今回のソース元とバル調査結果は、同銀行によって4月と6月に調査が実施されており、各調査は毎回1,000人上る一般人からの調査結果とのこと。

仮想通貨資産は米国の家庭用金融資産全体の1%未満

2022年のクリプトウィンター(仮想通貨の冬)では、ビットコイン(Bitcooin/BTC)が2021年11月の史上最高値から70%以上下落している。

さらに、2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアム(Ethereum/ETH)は、同じく2021年11月の史上最高値から78%減少。BoAは、最終的に、仮想通貨資産は米国の家庭用金融資産全体の1%未満を占める事が浮き彫りとなった。過去2年間に仮想通貨がどれほど注目を集めているかを考えると、驚くべき統計は、米国の人口の70%近くが仮想通貨に投資していないか関心がないという結果となっており、BoAの調査結果で次のように語っている。

最近の仮想通貨評価の低下とネガティブな見出しが影響を及ぼしているようです。4月から6月にかけて、仮想通貨に投資しておらず、投資にも関心がないと回答した回答者の割合が急増したためです。


市場の落ち込みは警戒への布石か

BoAの調査により、2022年4月から6月の間で、仮想通貨に対して“非常に否定的”な反応を示した回答者も急増し、反対に、「非常に」または「やや前向き」な人は減少している事も判明している。

仮想通貨市場に積極的に参加し続けた人々は、それを主に「楽しみ」のためや「最新トレンド」に追いつくために行うことを説明しているものの、多くの消費者は仮想通貨市場に参加しておらず、参加する傾向は過去数カ月で衰退。“比較的少数”の人が、信頼できる長期投資と見なしていると同調査は結論付けているBoAのアナリストは、全体的な参加の減少が仮想通貨市場に悪影響を与える可能性があると指摘しましたが、具体的な予測を行う準備はできておらず、同調査によって次のように指摘されている。

仮想通貨市場が回復すれば、おそらく一般の人々の間で再び関与することになるでしょう。これを確実にするのは時期尚早ですが、これらの市場で見られる落ち込みは、将来、それらをさらに警戒するかもしれません。

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