マネックス松本大CEOが東京カンファレンスでコインチェックの買収理由を明かす
大手ネット証券のマネックスグループの代表取締役社長である松本大(まつもとおおき)CEOは6月19日、東京で開かれたTHE NEW CONTEXT CONFERENCE 2018 TOKYOにて「金融業界の規制とイノベーション」の講演にて仮想通貨のイノベーションに関して発言をしました。
今回の発言内容は次の通りです。
「世界中のもっとも優秀な学者、プロフェッショナル、もっとも欲の深いトレーダーやリスクの取れる投資家、あるいは悪い人が集まってきている。ギリギリの競い合いがあり、そこにイノベーションが起きる」
マネックスグループは、個人向けを中心とするオンライン証券子会社であるマネックス証券(日本)、TradeStation証券(米国)・マネックスBOOM証券(香港)などを擁するオンライン金融グループとしてグローバルな活動をしています。
また、仮想通貨に精通している方ならご存知かと思いますが、今年の初めに起きた仮想通貨取引所コインチェックNEM不正流出事件を受け、4月6日にコインチェック社を買収すると正式に発表しました。
このコインチェックの買収の理由には5つの理由があり、次のように述べました。
- ボラティリティ
仮想通貨はボラティリティがあり、ボラティリティがあることはトレーディングにおいて非常に重要である。
- 新たな資産クラス
仮想通貨の時価総額は世界で見ると40兆円から50兆円もあります。現在の金(ゴールド)の時価総額が800兆円であり、新しい資産分野に成長している。
- 支払い手段
様々な問題がありますが、中央集権システムや、P2P(ピアツーピー)でお金を送るのは非常に面倒である。しかし、仮想通貨はそれを改善できる。
- 収益性
現時点でも既に高い収益性存在しており、今後も利益が上げられることが予想される。
- イノベーション
仮想通貨におけるマーケットはグローバルですが、証券会社は常に規制される。しかし今のところ仮想通貨は自由がききます。