仮想通貨のマイニングビジネスは大きなビジネスとなっていますが、もしあなたの街にマイニング工場が建設されるとしたら?
マイニング工場では数千台ものコンピュータを設置し、膨大な量の電力を使用します。
そして最近ではアイスランドに多くのマイニング工場が建設されています。
なぜアイスランドなのか。
それはアイスランドの涼しい気候にあります。
マイニングに使用されるコンピューターは熱を発するので常に冷却する必要があります。
冷却の管理や作業には大きなコストがかかってしまいます。
この問題を解決するのに、アイスランドの気候は最もマイニングに適しているというのです。
つまりコンピューター冷却にコストが殆どかからないというわけです。
さらに、マイニングコンピューターは可動させるだけでも多くのエネルギーが必要です。
しかしアイスランドはその土地柄、地熱エネルギーをほぼ無限に生成しています。
天然の超高温地熱水からの蒸気を使い、タービンに電力を供給し莫大なエネルギーを安価で使用することが可能なのです。
地熱エネルギー会社のJohann Sigurbergsson氏はこう述べています。
今年末までに、アイスランドのマイニング工場の使用電力は、アイスランドの全ての住宅より多くの電力を使用することになります。
再生可能なエネルギー源から100%エネルギー供給を受けるアイスランドでは、マイニング工場は問題を引き起こすわけではありません。
しかしニューヨークのプラッツバーグにあるマイニング工場では、使用電力が大きな問題となっています。
現在すでに、ある日の街の使用電力を15〜25%も上回った電力を使用している。彼らは信じられない程のエネルギーを使うだけでなく、騒音や発せられる熱など、対処されていない問題がたくさんある。
とプラッツバーグ市長は述べている。
現在プラッツバーグのマイニング工場は一時停止されているものの、再開する前に問題を対処するべきだと、マイニング工場に対し否定的だ。
マイニングの損益分岐点はBitcoinや他の仮想通貨の価格の他に、電力供給が安価で行える環境下であるかどうか。
設備投資が加速すれば新たな雇用や、地方自治体クラスの財源確保にも繋がります。
この動きは相乗効果として、世界各地の電力供給の増加を促し、仮想通貨が世界中でより一般的になることに繋がります。