Huobi Technologyが香港の個人投資家向け仮想通貨ETFリリースを計画
Huobi Technology(火幣科技)は、香港の個人投資家向けに仮想通貨を追跡する、仮想通貨ETF(Exchange Traded Funds=仮想通貨上場投資信託)のリリースを計画していることが明らかになった。
香港の現地メディアによると、Huobi Technologyは800万香港ドル(100万ドル)以下の資産を持つ個人投資家が利用できるようなETFを構築する意向であると報じている。また、同メディアの報道では、個人投資家向けの仮想通貨ETFは香港の法律で規制され、取引と償還はすべて香港で行われており、投資家の保護を強化することを目的としているとのこと。
プロ投資家向け仮想通貨ETF規制緩和で個人投資家へ
Huobi Technologyの個人投資家向け仮想通貨トラッキングETFの発売計画は、以前はプロの投資家のみに制限されていた個人投資家向け仮想通貨ETF商品が緩和されたことを受けてのものとのこと。
しかし、Huobi Technologyは仮想通貨取引所のプラットフォームであるHuobi Globalとは別に独立運営されており、Huobi Technologyは現在、SFC(Hong Kong Securities and Futures Commission=香港証券先物委員会)に提案書を提出し、承認を待っている状況であり、Huobi Technologyのロメオ・ワン(Romeo Wang)副社長は次のように述べている。
規制された香港の仮想通貨ETFは、投資家により良いセキュリティを提供できると感じています。Huobi TechnologyはSFCと積極的に関与しており、市場に規制された仮想通貨ETF製品を導入するために、今後、彼らとの積極的なコミュニケーションを維持することを視野に入れています。
ETF取引で仮想通貨市場に新たな変化が期待される
各国のETF状況は、カナダ市場で最大のビットコインETFであるPurpose Bitcoin ETF(パーパスビットコインETF)が、ビットコイン保有量を36,000BTCに増やしたことで前年同期比23%増となり、最高値を更新している。
実際、2021年2月にローンチされたPurpose Bitcoin ETFは、世界初のスポットビットコインETFとして知られており、ローンチ後1カ月でAUM(Assets under management=資産運用残高)が10億ドル(約1,222億円)に拡大している。
SEC(Securities and Exchange Commission =米国証券取引委員会)については、まだスポット仮想通貨ETFを許可していないものの、2021年10月にProShares Bitcoin Strategy ETFを許可し、取引開始から2日以内に11億ドル(約1,344億円)のAUMを集めている。Huobi Technologyが、個人投資家がETF取引に参加できる場を提供することで、仮想通貨市場に新たな変化がもたらされると期待されている。