ユナイテッド・テキサス銀行、デジタル投資サービスを停止へ
FRB（Federal Reserve Board：連邦準備制度理事会）は、仮想通貨の提供に関してユナイテッド・テキサス銀行（United Texas Bank）に対して停止命令を出したことが分かった。
🚨 BIG NEWS 🇺🇸 U.S. Federal Reserve slams Texas bank with ‘cease and desist’ order over servicing Bitcoin and the digital asset industry.
“If the government wants to punish virtual currency companies, let it make a case against them. But when the government punishes your… pic.twitter.com/ccJZt0jraR
— Good Morning Crypto (@AbsGMCrypto) September 22, 2024
米連邦準備制度理事会が、ビットコインとデジタル資産業界へのサービス提供をめぐり、テキサスの銀行に「業務停止命令」を発令。
「政府が仮想通貨企業を罰したいのであれば、訴訟を起こせばいい。しかし、政府があなたに対して直接的な措置を取らずに、あなたと取引したという理由であなたのビジネスパートナーを罰するということは、正当な手続きで要求される通常の権利を一切与えずに、将来のビジネス関係を剥奪することであなたを罰していることになる。」—リップルのデビッド・シュワルツCTO、
米国はいつ暗号資産に関する明確なルールと基準を作成するのでしょうか?
FRBは、ユナイテッド・テキサス銀行にビットコイン取引を含むすべてのデジタル投資サービスを停止するよう命じた。この決定は、金融のリスク管理における立法基準を満たす同機関の能力に対する懸念を受けて出されたもので、デジタル資産を扱う銀行に対する当局の監視が強まっていることを指摘し、プロトコルの厳格な遵守の必要性を強調。
同銀行は、デジタル資産サービスを提供する際に主要な連邦ガイドラインに違反しており、FRBは、同銀行のリスク監視慣行が不十分であると指摘し、停止命令につながった。現在、金融機関は、これらのコンプライアンス問題に対処するまで、ビットコイン（Bitcoin/BTC） および仮想通貨関連のサービスをすべて停止しなければならない今回の措置は、デジタル通貨システムに関与する機関に対し、より厳しい規則を施行するという当局の意図を反映。また、今命令は、他の銀行へのシグナルでもあり、仮想通貨を扱う際に適切なリスク管理プロセスを維持することの重要性を強調している。
リップルCTOが政府のアプローチを批判
リップルのデヴィッド・シュワルツ（David Schwartz）CTO（最高技術責任者）は、企業が公正なプロセスなしに処罰されていると述べ、政府の措置を批判している。
同氏は、明確な法的措置なしに企業を標的にすることは、将来のビジネス関係を維持することを困難にすると強調したうえで、次のように述べている。
政府が仮想通貨企業を処罰したいのであれば、政府に訴訟を起こさせましょう。
同氏による批判は、明確な規制の欠如に対する仮想通貨業界内の懸念を反映しており、適切なガイドラインがなければ、企業や銀行はデジタル通貨を扱う際に不確実性に直面すると多くの人が主張している。
デジタル資産に対する規制監視が強化
同銀行に対するFRBの決定は、規制当局が仮想通貨業界に対してさらに注目する傾向の一環と言える。
サービスに仮想通貨を取り入れる銀行が増えるにつれ、関連リスク対処の規制監視が強化される。今回の同銀行のケースは、急成長する仮想通貨市場を扱う際に金融機関が連邦基準に完全に準拠し続ける必要性を浮き彫りにしており、規制の変化は、銀行が政府の期待に応えるためにリスク管理プロセスを改善する必要があることを改めて示していると言える。
