ミンスワップがコインマーケットキャップの疑惑に声を上げる
カルダノ(Cardano)ブロックチェーン独自資金調達システム「Catalyst」から誕生した今注目のDEX(分散型金融)であるミンスワップ(Minswap)は、コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)の不正確なデータを修正しようとする試みに対して不満を表明した事が分かった。
Here's an update regarding @CoinMarketCap
Unfortunately, we were unsuccessful in resolving this issue with Coinmarketcap.
The only response we have received to our tickets is purchasing CMC Priority for 50,000 USD.
We have decided to go ahead and implement the ADA Delegation… https://t.co/hJpPZecHMH
— Minswap Labs (@MinswapDEX) November 7, 2023
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残念ながら、Coinmarketcapではこの問題を解決できませんでした。
私たちのチケットに対して受け取った唯一の反応は、CMC Priorityを50,000ドルで購入するという…
デジタル時代でデータは、直接的な戦略や意思決定に役立つ洞察を提供できるため、金や石油よりも価値があると考えられている。そのため、包括的で正確なデータセットは非常に貴重な商品となる。コインマーケットキャップは、主要な仮想データアグリゲーターに成長したものの、同社は最近、搾取的なデータ慣行でエルゴ(Ergo/ERG)が同社を非難したことで非難を浴びている。
ミンスワップは、コインマーケットキャップに不正確なデータを修正させるために進行中の戦いについてコミュニティに更新。しかし、エルゴの経験と同様に、ミンスワップはコインマーケットキャップに必要なデータ変更をするよう説得できなかったとのことだ。
コインマーケットキャップは多額の支払いを求めている
ミンスワップは、コインマーケットキャップサイトに表示される誤ったデータに関連する現在進行中の問題に注意を喚起した。
数カ月にわたるやり取りにもかかわらず、ミンスワップはアップデートで、次のように述べている。
残念ながら、コインマーケットキャップとのこの問題の解決には失敗した。
問題は、コインマーケットキャップがミンスワップ取引ペアの出来高に関連する誤った情報を表示していることにある。ミンスワップは、6月に一連のサポートチケットを提出し、データの不一致を修正するための独自APIやスクリプトハッシュへのアクセスなどの解決策をコインマーケットキャップ側に提供することで、最初に問題の解決を試みたと主張している。
しかし、問題解決にはこれ以上進んでいないとミンスワップは、コインマーケットキャップからの最新の対応策は、5万ドル(約750万円)を払い、“CMC優先”層を購入することであったと主張している。法外な請求に応じて、ミンスワップは競合するデータ集約プラットフォームコインゲッコー(CoinGecko)を使用するようフォロワーに誘導。この動きは、誤ったデータを修正するために支払いを求められたことへの不満が沸騰たものである。
正確なデータへの阻害要因
2023年10月、エルゴは、ERGの流通供給に関する誤ったデータを修正しようとしたコインマーケットキャップとの経験を公表した。
エルゴは、コインマーケットキャップのウェブサイトに表示される正しい情報を取得するために1年以上費やしたが、無駄だったと述べている。エルゴ社は、データの不一致を解決するために 5,000ドル(約75.5万円)の手数料を支払うよう言われ、これは「人質料」を支払うのと同じだとエルゴ側はみなした。同社は、プロジェクトが正しい情報を推進する意欲をそがれ、不正確なデータの修正に料金を請求するコインマーケットキャップの方針が不正確なデータを生み出すと指摘した。
コインマーケットキャップは主要仮想通貨アグリゲーターであり、その立場により市場に多大な影響力を与えている。企業は独自ポリシーを設定できるが、誤った情報を修正するために法外な料金を請求することは搾取的である。この慣行を批判するプロジェクトが増えているため、コインマーケットキャップは仮想通貨コミュニティ内での地位を損なう危険がある。