Block社がビットコインマイニングの専門家を募集
元TwitterCEOであり、現Block社の共同創設者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏の企業が、ビットコイン(Bitcoin)マイニングの専門家を募集している事がわかった。
ビジネス特化型SNSのLinkedIn(リンクトイン)の最新求人情報によると、サンフランシスコを拠点とする金融サービスグループのBlock(旧称Square)が、カスタムデジタルデザインリードを募集した。募集セクションの説明には、ビットコインマイニング用の特定用途向け集積回路(ASIC)に取り組んでいる開発者のチームに参加するため、経験豊富な設計者を採用することを目的としている事がうかがえる。
この求人情報は、カスタムシリコン設計およびオープンソースコラボレーションに基づいたビットコインマイニングシステムを構築および開発する計画に関する、同社のドーシー氏による以前の声明と一致している。ビットコイン愛好家として広く知られる同氏は、過去になぜ同社にビットコインASICプロジェクトが必要であるかの理由と、それがビットコインネットワークの未来にとって何を意味するのかを説明。2021年10月のスレッドで、同氏は、ビットコインマイニングをより分散化してエネルギー効率を高める必要があると概説している。
Block社のプロジェクトは、仮想通貨マイニングに関連する長年のエネルギー問題に対処することを目指しており、同社は、すべてのマイナーが再生可能エネルギー源に完全に依存するようにするため、より効率的なコンピューターチップと電力アーキテクチャ(architecture=電力思想)の開発に取り組んでいると語っている。
グリーンエネルギーのより迅速な採用を推進する同氏の計画は、マイニング活動を取り巻くエネルギー問題の高まりに対する実行可能な解決策を提供する可能性がある。NEXTMONEYの特集記事「コソボが欧州のエネルギー危機に直面して仮想通貨マイニングを禁止へ」で報じたように、2022年1月の初めにコソボ政府は、寒さをしのぐための暖房費が急増する冬の間、国内におけるエネルギー危機を管理するために、すべての仮想通貨マイニングを禁止する政策を発表し、実行している。その後同政府は同政策を厳しく実行するべく、発表から数日後には「コソボ警察が300台以上の仮想通貨マイニングリグを押収」で発表したように、大量のマイニングリグの押収と複数の違法創業者の逮捕を発表している。
ドーシーはBTCでフルスチームを先取り
ジャック・ドーシー氏のBlock社は、主流仮想通貨の採用と開発に密接に関係している。
Twitter社CEOを辞任する前に同氏は、ソーシャルメディアプラットフォームは、サポートされている支払いとしてビットコインを使用したチップ機能を発表している。同社によって開発されたモバイルトランザクションサービスであるCashAppも、13歳以上の顧客に利用可能であることを発表し、ユーザーにビットコインを購入するオプションを提供した。また同氏は、仮想通貨を取り巻く環境問題をターゲットにすることで、デジタル資産の世界に対する彼のサポートと感謝を示し続けている。