コソボ警察が300台以上の仮想通貨マイニングリグを押収

コソボ警察が300台以上のマイニングリグを押収

コソボ警察は、マイニング禁止を発表してからわずか数日後、300台以上の仮想通貨マイニングリグを押収した事が新たに分かった。

コソボ・南ミトロビカ地域局内の地域調査部門の調査官は、この地域での違法行為を取り締まり、300台を超えるマイニングリグを押収した事を公式発表。また、機械を操作している違法操縦者を特定したとのこと。法執行機関による3件の違法操業を摘発し、1月6日(木曜日)に初摘発を実施し67台のマイニングリグを押収。警察は検察官に事件を通知し、検察官は税関当局が問題と設備をさらに調査することを提案。さらに調査したところ、コソボ税関とコソボ警察は、1月8日(土曜日)にレポサビッチ地域内でさらに272台のマイニングリグを押収したとのことだ。具体的なマイニングリグ没収は以下の通りとなっている。

・AntMiner S9i 14.0Tマイナー ⇒128台
・AntMiner S9 13.5Tマイナー ⇒117台
・AntMiner S9 13.0Tデバイス ⇒5台
・AntMiner S9i 14.5Tリグ ⇒19台
・AntMiner S910.5Tマシン ⇒3台

なお。コソボ警察は1月8日の摘発で39人を逮捕し、35代のリグが稼働中であった事を併せてて発表している。

60日間の非常事態宣言

エネルギー危機に直面しているヨーロッパは今、大きな打撃を受けているが、これら打撃を和らげる取り組みの一つとして、エネルギー消費を抑制するため、仮想通貨マイニング禁止を実施したコソボ。

この同国最大の石炭火力発電所が技術的な問題により12月に閉鎖された後、仮想通貨マイニング禁止を発表。その結果、同国はセルビアから消費電力の約40%を輸入する状況に陥っている。しかし、最近のセルビアでは、低温と大雪のために発電量が33%急落し、その結果、電気料金が急騰しているという。利用可能な資源を活用するため、コソボ政府は2021年12月に国内のエネルギー危機に対処するため、60日間の非常事態を発表。さらに同国政府は、NEXTMONEYの特集記事「コソボが欧州のエネルギー危機に直面して仮想通貨マイニングを禁止へ」で報じたように、ビットコイン(Bitcoin/BTC )と仮想通貨マイニングの全面禁止を導入した。

同政府によると、非常事態宣言を発令することで停電を課し、輸入のための資金を再配分することが許可されたという。ビットコインはまだESG (※1)の懸念に対処しておらず、批評家は政府のマイニング禁止決定を非難している。

(※1)ESGとは…
Environment=環境、Social=社会、Governance=ガバナンスの頭文字から作られた略語

コソボのアルティヌ・リズヴァノリ(Artane Rizvanolli)経済大臣は、仮想通貨マイニングリグを没収したことで警察を称賛。この襲撃は何万ユーロもの納税者のお金を節約するのに役立つだろうと指摘ししており、同氏は仮想通貨マイニングリグを押収することで、進行中のエネルギー危機の際に何百ものコソボの家族が電気を手に入れられると語っている。

コソボが欧州のエネルギー危機に直面して仮想通貨マイニングを禁止へ

2022.01.06

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