ビットコイン保有者、短期保有から長期保有へ移行か

ビットコインホルダーは短期保有から長期保有へ

ブロックチェーン分析を手掛けるGlassnode社による最新調査によると、直近1週間で、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の販売が増加したものの、短期供給の多くが長期保有になりつつあることから、保有が好ましい戦略との見方が強まっている事がわかった。

Glassnodeによると、6カ月以上経過したコインが総支出の5%を占めており、2021年11月以降見られないレベルにまで達しているとのこと。コインの保有期間が155日未満をSTH(Short-Term Holders=短期保有者)とみなした場合、STHの数は減少し続けているものの、必ずしも売却によるものではない。STH供給減少は、コイン供給の大部分が休止状態であり、155日のしきい値を超えて、長期保有者供給になる場合にのみ発生する可能性があり、BTC循環供給の75%以上が少なくとも6カ月間休止状態である、投資家が主にホドラーであることを示していると述べている。

STH供給の利益対損失比率は、2021年半ばに設定された史上最低にまだ近く、知識豊富な投資家がプラスの利益率回復を待つために、待機していると指摘している。

Coinbaseからの大量移動

米国に本拠を構える仮想通貨取引所Coinbaseから、過去最高の1,400億円相当のビットコイン大流出は、そうした状況を表しているとGlassnodeは述べている。

同社のデータによると先週、3万1,130BTCがCoinbaseから移動しており、2017年以降の週間純流出量では最も大きな移動となっており、同社は次のように語っている。

今回のような大規模な移動は、実は過去2年にわたって階段状に減少してきたコインベースの保有残高の一貫した傾向の一部です。


Coinbaseでは、2020年4月に過去最高を記録しているが、現在36.6%減少しており、同社は次のように語っている。

ビットコイン保有残高で最大級の取引所として、米国金融機関が望む取引所として、この動きは、マクロ資産としてのビットコインの大手金融機関へのさらなる普及を裏付けています。