アメックスがメタバース参入を示唆
世界で2番目に大きい決済処理業者であるアメックスことAmericanExpressは、新たな商標出願しメタバースへの参入を示唆していることが明らかになった。
同社は、メタバースやその他の仮想世界の場で、クレジットカード取引に関連する、仮想コンシェルジュサービスの提供準備をしている可能性があるとのこと。3月9日付けの米国特許商標庁の提出書類では、American Expressがメタバースをどのように発展させるかを示唆しており、書類ではVR(仮想現実)とAR(拡張現実)ヘッドセットを使用することで、より没入できるインターネットの将来のビジョンが記載されている。さらに同社は、仮想サービスとその象徴的なロゴにリンクされた7つの商標出願を提出。金融機関であるJP Morgan、Visa、Mastercardに加わり、IPのWeb3アプリケーションへの参入を計画しているとみられる。
アメックスの商標登録にはメタバース内で展開するサービスを示唆
アメックスの要求には、クレジットカード、コンシェルジュサービス、旅行、レクリエーション、エンターテインメント、およびNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスのソフトウェアの商標の保護が含まれている。
AMERICAN EXPRESS has filed 7 trademark applications for its logos and
▶️AMERICAN EXPRESS
▶️AMEX
▶️CENTURION
▶️SHOP SMALL
▶️MEMBERSHIP REWARDSIndicating plans to offer
✅NFT backed multimedia
✅Cryptocurrency services
✅Virtual banking + exchange services#NFTs #Metaverse #web3 pic.twitter.com/g06qSTUDYH— Mike Kondoudis (@KondoudisLaw) March 15, 2022
AMERICAN EXPRESSは、そのロゴと、アメリカンエキスプレス、AMEX、センチュリオン、SHOP SMALL、メンバーシップ報酬
提供する計画を示す
NFT支援マルチメディア
仮想通貨サービス
バーチャルバンキング+交換サービス
さらにファイリングには、仮想通貨とブロックチェーンに関連するウォレットサービスのほか、仮想通貨取引所、デジタル化されたユーティリティトークン取引サービスを提供する計画も記載されている。実際、ブロックチェーンベースの技術に従事し始めているのは同社のみならず、Visaは昨年、一連の10,000ピクセルのアバターである、CryptoPunkに49.5 ETH(当時はおよそ165,000ドル=約2,000万円)を支払っている。
多くの企業は、Facebookが2021年10月にMetaにブランド名を変更すると発表した後、メタバースへの進出をほのめかしており、Mastercardは2021年2月に仮想通貨をサポートする計画を最初に発表したほか、米国の大手銀行JPMorganもDecentraland(ディセントラランド)に仮想ラウンジを開設することを発表している。
一方で、アメックスはこれまでも、NFTカードメンバーにレコーディングアーティストSZAをフィーチャーした14のNFTの限定シリーズを提供するなど、ブロックチェーン事業に関心を見せている。なお、American Expressのスポークスパーソンは、同社はメタバースの進展を追跡しているが、現時点で詳細な情報を共有する予定はないと述べている。