ウォールトディズニーがNFTとメタバースに参入
ウォールトディズニー(Walt Disney Company)は、NFT(非代替性トークン)とメタバース市場に足を踏み入れた最新ビッグプレーヤーとなった事がわかった。
ディズニー社がNFTおよびメタバース市場に参入したことが判明した背景には、新たな求人情報が公開された事によって判明している。同社は、NFT分野での多国籍企業の取り組みを主導するための開発マネージャーを雇用するべく、求人を公開しており、ディズニーエンターテインメントの傘下であるマーベル・コミック(Marvel Comics)は、以前にマーベルNFTを販売するためにVeveとのパートナーシップ締結によりNFTを動かしている。
NFTプランのマネージャーを募集
ディズニーのキャリアサイトに投稿された求人情報は、米国を拠点とするエンターテインメントとメディアのコングロマリットが、同社の「デジタル体験配信戦略」を担当する事業開発マネージャーを雇おうとしていることを明らかにした。
この求人は、当NEXTMONEYの2022年1月11日付特集記事「ディズニーが米国でメタバーステーマパークの特許を取得」で報じたように、同社がテーマパークにメタバーステーマパークを開始するためにライセンスを取得した後に行われているだけに、大まかな同社の今後の企業展開が透けて見える。
この求人には、マネージャーが部門の収益提案の特定と確保、およびテクノロジーセクターにおけるディズニーの関係の監督を担当することが含まれ、採用されるマネージャーは、同社のNFT戦略を担当。求人情報によると、進化する市場の監視、カテゴリ戦略の設定、主要なパートナーの管理など、NFT分野でのディズニーの取り組みを主導していくとみられている。なお、求人の応募資格には、「デジタルおよびNFTカテゴリの知識と情熱」、およびビジネスライセンスまたは開発の経験が含まれている。
ディズニーの元最高経営責任者兼会長であるボブ・アイガー(Bob Iger)氏が大手メディアに対し、同社はメタバースに大きな影響を与えるだろうと語った後、求人情報が掲載されている。アイガー氏は、スターウォーズ(Star Wars)、ピクサー(Pixar Animation Studios)など、ディズニーの人気フランチャイズが、同社のNFTの可能性を「並外れた」ものにしたと述べている。
NFT業界が世界をリードする企業を引き付け続ける
ディズニーのように、ほかにも複数の世界的企業が、NFT採用戦略の開発に関心を示している。
最近、Twitterは「TwitterがNFTプロフィール写真機能を提供開始へ」で報じたように、NFT市場への参入を表明し、NFT部門のシニアプロダクトマネージャーの求人情報も公開している。さらに、「YouTubeのCEOはNFTがビデオ共有アプリに登場する可能性を示唆」、「Googleはユーザーが仮想通貨の保存ができるデジタルカードのリリースを検討」、「MetaがFacebookとInstagramでNFT取引の準備か」で報じているように、YouTubeとその親会社であるGoogle、そしてMetaも最近、Web3の分野に関心を持ってニュースを発表している。
仮想通貨業界が注目しているのは、2021年以来の爆発的な成長に結びつく可能性があり、NFT市場は、他の仮想通貨市場が冷え込んでいるにもかかわらず、1月には記録的な数字をはじき出している。NFTの月間売上高は60億ドル(約6,895億円)という過去最高記録を樹立している。