「仮想通貨企業の90%が、6か月で破産する可能性がある」=スイスブロックチェーン連盟
スイス・ブロックチェーン連盟(SBF)は、政府の介入が無ければスイスに拠点を置く仮想通貨関連企業の最大90%が半年以内に破産する可能性があると報告した。スイスのツーク州には840以上の仮想通過関連会社があるが、各社に連絡を取り調査したところ深刻な経済状況に陥っていることが明らかになった。SBFが3月31日~4月1日の間で、203社を対象に調査した結果は以下の通りだ。
- 今後6ヶ月間で倒産する可能性が高い:79.8%
- 政府の支援なしではコロナ機器を乗り越えられない:88.2%
- 従業員を解雇した:56.9%
- 将来的に従業員を解雇する必要がある:90.7%
スイスの政府は新興企業向けの救済策として1億5,400万フラン(約170億円)の保証を提供する表明をしているが、申請した結果68.3%以上がこの救済資金を手に入れることが出来なかったという。
またSBFの会長兼ツーク州の財務局長ハインツ・テンラー氏は政府が拠出する救済金が不十分だと指摘。同氏はこの危機的状況を回避するために、ツーク州と政府が共同で1億フラン(110億円)規模の基金設立に向けて協議に入っているとブロームバーグが報じている。この基金は地方自治体や民間からの投資、政府からの支援で構成される見通しだという。
SBFの副会長であるロレンツ・フューラー副会長もまた「このまま変化が起きなければツーク州が”Death Valley(死の谷)”になる可能性がある」と述べた。
様々な産業にも影響が
BeInCryptoによると、新型コロナウイルスの発生は世界経済だけでなく産業の様々な分野にも悲惨な影響を与えているという。世界でも上位に入るイギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズは、今後数カ月間の間に数万人の雇用を削減すると発表しており、アメリカを含む多くの国が不況に直面すると予測される。日本の大手企業でも軒並み業績が急落しており、ANAHDは民間金融機関に3,000億円の融資を申請している。