タイの不動産王で仮想通貨に関心のあるスレッタ・タビシン氏が新首相に

タイ次期首相は仮想通貨にバックグラウンドを持つタビシン氏が当選

タイの時期首相選挙は、不動産王で仮想通貨に関心があり、バックグラウンドを持つスレッタ・タビシン(Srettha Thavisin)氏がタイの次期首相に就任する事が決まった

同氏は、タイ最大の不動産開発会社の一つであるサンシリ社のCEO(最高経営責任者)であり、タイのデジタル資産業界への積極的な投資家でもある人物だ。2023年8月22日(火曜日)、同氏は議会で747票中482票を獲得し、タイの次期首相に選出された。元不動産王はタイ貢献党が指名した唯一の候補者であった。タビシン氏はタイ国王マハ・ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王の承認を得て首相に就任する。

タイの次期首相は、首相に就任するのではないかとの憶測が生まれ、4月にサンシリ社の職を辞任したほか、同社株4.4%も売却した。サンシリ社は、2021年に仮想通貨に優しい投資管理会社であるXSpring Capitalの2億2,500万ドル(約329億円)の資金調達に参加した。資金調達以来、XSpringは仮想通貨取引プラットフォームを立ち上げ、早ければ仮想通貨取引所市場で2025年までにトップ3企業になることを目指している。

現地メディアのバンコク・ポストは最近、スレッタ氏の選挙公約の一つが、16歳以上のタイ国民一人当たり1万タイバーツ(約41,500円)を受け取る全国規模の「エアドロップ」を再導入することだったと報道している。

仮想通貨受け入れへと進むタイ

タイ貢献党の広報担当者によると、1万タイバーツは自宅から4キロ以内でしか使えないという条件付きとのこと。

さらに、エアドロップでは既存のデジタル資産や仮想通貨ではなく、一種の国家トークンが使用されると報じており、事業主は、指定された銀行で国家トークンを現金に交換できるようになるとのこと。タビシン氏による新政権は2023年9月末までに発足。同氏は投票の数日前にツイッターでタイ国民に「国と経済の改善」を目指していると表明し、次のように述べている。

日本語訳:
私はスレッタ・タウィーシンです。今日は自分で決めます。国を作りたくてここに来たそして経済も良くなった国の収入を増やす人々がより良い生活を送るためにそうしようと決めた最初の日から今日に至るまで、私はこの国のために同じことをするだろうと確信しています。
繰り返しますが、私の敵は貧困と国民の不平等です。私の目標は、すべてのタイ国民の幸福です。

タイはデジタル資産産業を劇的に育成しており、この分野への投資を誘致する措置を導入。2023年3月には、タイ内閣によってデジタル投資トークンを発行する企業に対し、法人所得税と付加価値税に対する減税を提供することで合意している。

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