Googleはユーザーが仮想通貨の保存ができるデジタルカードのリリースを検討

Googleがデジタルカードのリリースを検討

インターネット関連のサービスと製品に特化した米国企業のGoogleは、ユーザーが仮想通貨を保存できるデジタルカードのリリースを検討していることがブルームバーグの報道によって明らかになった。

同社はデジタルカードを利用することで、仮想通貨を保有できるようにしたり、保有した仮想通貨を使って決済できるサービスを検討しているとのこと。現時点で、仮想通貨関連企業Bakkt(バックト)のデビットカードをGoogle Payを通して利用したり、米仮想通貨取引所kraken(クラーケン)のアプリでGoogle Payを使って仮想通貨の購入が可能という。なお、Bakktカードはバーチャル版カードで、顧客が口座にあるビットコインや現金の残高を利用し、オンラインおよび実店舗で支払ができる。

金融サービスの拡大を目指すGoogle

Googleは、決済部門の運営担当のため、PayPalの元幹部であるアーノルド・ゴールドバーグ(Arnold Goldberg)氏を雇用し、仮想通貨を含めた金融サービスと広く提携していくことを計画している。

米国の仮想通貨取引所Coinbaseの「Coinbase Card」もGoogle Payに対応し、決済利用でき、これらと同様の試みがGoogle独自のデジタルカードとして提供される可能性がある。実際、NEXTMONEYの2021年10月13日付特集記事「仮想通貨の支払いをより利用しやすく目的でGoogleがBakktと提携」で報じたように、同社はBakktとのパートナーシップを提携しており、GoogleCloudを活用したソリューションを米国の大手小売業者らに広めていく計画を明らかにしており、Googleのコマース部門トップビル・レディ(Bill Ready)氏は次のようにコメントしている。

私たちは仮想通貨に非常に注目しています。ユーザーや小売店の需要が変化するなかで、我々も変わらなければならないと考えています。

同氏は、Googleが今後仮想通貨経済を拡大していくためには、いくつかの仮想通貨関連企業との提携の機会を探っていると明かした。その一例として、銀行サービス大手のCitiグループStanford Federal Credit Union(スタンフォード連邦信用組合)と協業し、当座預金口座サービスを計画していたものの、実現には至っていない。

仮想通貨の支払いをより利用しやすく目的でGoogleがBakktと提携

2021.10.13