OperaはWeb3の採用に向けベータ版ブラウザをリリース

OperaがWeb3.0のベータ版ブラウザをリリース

中国・奇虎360傘下で、ノルウェーに本拠を構える人気Web 2.0ブラウザOperaが、Web3.0のベータ版ブラウザをリリースしたことが明らかになった。

Operaは、dApps(分散型アプリ)で動作するように設計された専用のWeb 3.0ブラウザをリリースし、基本的なウェブウォレットアドオンを備え、従来のブラウザよりも多くの機能を提供するとのこと。ベータ版でリリースされた新しいOperaブラウザは、Windows、Mac、Androidの各プラットフォームにて利用可能で、「Web3サービスへの摩擦のないアクセス」を提供し、「暗号ネイティブ」と「暗号好奇心」に対応しているとのこと。Web 3.0ブラウザでは、拡張機能をインストールせずに、ユーザーが自分の保有している仮想通貨にアクセスしたり、ブラウザから直接dAppsにサインインできる非管理仮想通貨ウォレットが組み込まれているとのこと。

パートナーシップを通じた相互運用性の拡張予定

NFTを購入する際に仮想通貨が必要なため、新しいブラウザにはOperaWalletが含まれているが、Polygon、Solana、Nervos、Celo、Unstoppable Domains、Handshake、ENSなどとのパートナーシップを通じて、相互運用性をまもなく拡張する予定だ。

実際、Opera独自進化する仮想通貨ウォレットは現在、代替可能ERC-20標準と非代替ERC-721標準の両方をサポートしており、ウォレットユーザーは、法定紙幣から仮想通貨の購入・交換および残高やガス料金の確認ができる。OperaのEVPMobileであるヨルゲン・アルネセン(Jorgen Arnesen)氏は新ブラウザ発表に際し、次のように述べている。

主流ユーザーを困惑させることが多いWeb3ユーザーエクスペリエンスが簡素化されます。Operaは、分散型Webがその潜在能力を最大限に発揮するには、Web3を使いやすくする必要があると考えています。

Operaは2030年までに仮想通貨経済が、1.5兆ドル(約170兆円)を超える成長を記録する市場であると主張しており、ブラウザのライバルに先んじようとしているとみられる。2021年にOperaは、Polygon(ポリゴン)とのパートナーシップをすでに発表しており、近い将来、さらにエキサイティングなレイヤー 2パートナーシップを発表し、できるだけ早く実装できるよう取り組んでいるとのこと。