MetaはNFTサポートの準備ができている
Meta(旧社名:Facebook)はFacebookやInstagram のプロフィールで、NFT(非代替性トークン)を表示できるサービスを提供するべく、現在、ユーザーが収集可能なトークンを作成、紹介、販売できるようにす計画を模索していることが分かった。
Financial Timesの報道によると、計画は「初期段階であり、まだ変更される可能性が高いという。FacebookとInstagram両チームは、ユーザーがNFTをプロフィール写真として表示できるようにする機能を準備しているほか、ユーザーが新しいNFTを作成できるようにするためのプロトタイプに取り組んでいるとのこと。さらにMetaでは、ユーザーがNFTを売買するためのマーケットプレイスを立ち上げることについて話し合いが行われているとのこと。
これらの計画が実際どこまで進んでいるかは現時点で不明だが、MetaのNFTへの関心は見せかけではない。Instagramのチーフであるアダム・モセリ(Adam Mosseri)氏は、2021年12月、NFTを積極的に調査し、より多くのユーザーがNFTにアクセスできるようにする方法を模索している事を明かし、2021年10月にはMetaのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEO(最高経営責任者)は、メタバースが「デジタル商品の所有権」をどのようにサポートする必要があるかについて話している。
OpenSeaとの教護も視野に
2021年8月、NFTの爆発的増加の最中、Facebookファイナンスの元責任者であるデビッド・マーカス(David Marcus)氏は、同社がステーブルコインウォレットでNFTをサポートしようとしていたことを明らかにしている。
その後、「メタバースを生き生きとさせる」という使命の下に同年10月、Metaに社名を変更した際、仮想通貨へのコミットメントが2倍になっている。メタバースは通常、仮想通貨、NFT、ブロックチェーンテクノロジーと交換可能と説明されている。イーサリアムのようなブロックチェーンは、メタバースとWeb3のベースレイヤーとして機能すると広く考えられている。
Metaが今回の報道どおりにNFTマーケットプレイスを作成した場合、2021年に140億ドル(約1兆6,000億円)以上で取引されたOpenSea https://opensea.io/ との競合に直面するとみられる。NEXTMONEYの1月19日付特集記事「CoinbaseはMastercardと提携でNFT購入を容易に」で報じているように、Coinbaseは、Mastercardと提携し、NFTプラットフォームを立ち上げる予定だ。
Metaは、Facebook、Instagram、WhatsAppを率いる世界最大ソーシャルメディア企業で、2021年第3四半期の時点で、世界中で少なくとも35億8,000万人のユーザーが存在している。Metaが報告したNFTへの進出は、大量採用の主要な触媒となり、デジタルアセットの使用を普及させるのに役立つ可能性があるとみられている。