ウクライナ政府がステラ開発財団と協力協定の締結
ウクライナのデジタル変革省は、ステラ開発財団と覚書を交わし、双方がデジタル資産関連の多くのイニシアチブに協力することに合意したことが同国政府ホームページで発表された。
2021年1月4日(月曜日)に発表された声明によると、同プロジェクトには、グローバルな金融エコシステムへの統合を目的に、CBDC(Central Bank Digital Currency=中央銀行が発行するデジタル通貨)への取り組みを支援するほか、具体的に述べられた協力協定は以下の通りだ。
- ウクライナの仮想資産市場の発展。
- 仮想資産に特化したプロジェクトにサポートを提供する。
- ウクライナにおけるstablecoin循環の実施と規制。
- ウクライナ国立銀行のデジタル通貨の開発を促進する。
ステラ開発財団は、ウクライナが現代の仮想資産市場向けのインフラストラクチャーを構築し、東ヨーロッパの金融市場における革新的なデジタル国としてのウクライナの地位を強化することを支援していくという。オレクサンダー・ボーニヤカウ(Oleksandr Bornyakov)デジタル変革省副大臣は次のように述べた。
デジタル変革省は、ウクライナで仮想資産を開発するための法的環境の構築に取り組んでおり、ステラ開発財団との協力は、仮想資産業界の発展とグローバル金融エコシステムへの統合に貢献すると信じています
声明によると、ステラ開発財団は2021年、ウクライナとの活動を開始するが、正確な開始日は発表されていない。
ドイツでも注目されたStellar
Rippleの共同創設者であるジェド・マカレブ(Jed McCaleb)氏が2014年に立ち上げた仮想通貨および非営利団体であるStellarは、2020年12月、ドイツの銀行Bankhaus von der Heydt(BVDH)によってユーロステーブルコインを発行する手段として選ばれている。
NEXTMONEY2020年12月22日付の「ドイツ政府、紙ベースの証明書からデジタル証券の合法化へ」でも少し触れているが、ドイツの規制当局であるBaFINは、Stellarでのトークン化された債券の発行も承認した。
ステラ開発財団のデネル・ディクソン(Denelle Dixon)CEO(最高経営責任者)は、次のように述べている。
仮想資産と国のデジタル通貨は私たちの生活の中で最も重要な革新の1つであると信じており、ウクライナの仮想資産市場のインフラストラクチャーの開発に参加できることを嬉しく思う。デジタル経済のための革新的な環境を作り出すという立場を示し、Stellarとの新しいパートナーシップの機会を提供することを楽しみにしている。
ウクライナ国立銀行は、2019年にE-hryvniaパイロットプロジェクトの一環としてStellarブロックチェーンのプライベートバージョンを使用することに言及している。