マイニング大手ビットメイン、BTCマイニングマシン不足が悪化

Bitmainのマイニングマシン価格がほぼ2倍に高騰

ビットコインのマイニング最大手のBitmain(ビットメイン)は、ビットコインの価格高騰による圧倒的需要を利用し、価格を2倍にしたものの、数週間で3カ月分の在庫が事前販売され、マイニングマシン不足に陥っていることがわかった。

2020年12月初旬、BitmainはビットコインASICマイナーを2021年5月の出荷予定日で事前販売を実施。約半年先に送付されるマイニングマシンは、販売から1カ月も経たないうちに、2021年8月出棺分までが売り切れたという。同社のマイニングマシンの需要が急増したことを受け、昨年11月下旬には、AntminerS19の価格を1,897ドル約19万5,000円で販売していた価格を現在は、約38万8,000円、ほぼ2倍で販売されている。

ニューヨークに本拠を構えるマイニング企業のFoundryのケヴィン・ジャン(Kevin Zhang)事業開発担当副社長は次のように述べた。

Bitmainの(マイニングマシンの)価格は上昇し、新しいASICの需要についてもすぐに衰える兆しは見られない。しかし、S19sおよびS19 Proモデルについては、来年の5月から7月までの追加割り当ても非常に限られている。

マシン在庫が少ない恩恵を受ける大型マイニング企業

マイナーが利用可能な機械を購入することを熱望しているため、二次マイニング市場は、一次メーカーの在庫が少ないことから引き続き恩恵を受けているとみられる。

Luxorより画像引用

マイニング活動の急増は、ビットコインが2020年に300%以上の利益を上げて終了し、現在31,000ドルをわずかに下回る水準で取引されているためだ。Luxor(ルクソール)社の公開するデータによると、マイナーの収益も急増し、1秒あたりのテラハッシュ(TH / s)あたりの収益額も2019年8月以来、最高レベルに達している。

Galaxyデジタルのマイニング責任者であるアマンダ・ダビアーノ(AmandaFabiano)氏は、現在のマイニングマシンの市場状況を、供給制約の「最悪の状況」と語っている。

その理由について同氏は、バランスシートが強力で大量注文が可能な大型企業が市場に参入しているためだと説明。大規模な注文は、今年31,000台以上の新しいマシンを購入したRiot Blockchain、Bitmainから59,000台のマシンを1回の注文で購入したCore Scientific、およびマイニングフリートをに拡大したMarathon Patent Groupなどの大規模マイニング企業からなどだ。

最後にファビアーノ氏は次のように述べている。

このままでは、ハードウエア調達は2021年を通じて引き続き障害となるだろう。

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