リップル(Ripple)社が裁判所にSECの専門家による証拠却下を要求

リップルが裁判所にSECの専門家による証拠却下を要求

法的な対決において、リップル(Ripple)社は、法廷で提出するSEC(米国証券取引委員会)の専門家による証拠の却下を要求し、強い主張を交わしている事がわかった。

日本語訳:
XRPCommunity SECG対Ripple
SECGは、Rippleの新しい専門家の資料を削除する動議に対して異議を申し立てました。

ジェームズ・K・フィラン(James K. Filan)弁護士は、リップル社が2024年4月22日の新たな専門資料のストライキ要求を支持し、2024年4月29日のSECの反対に応じて書簡を提出したと報告。今回の取り組みは、証人アンドレア・フォックス(Andrea Fox)氏による証言(※“フォックス宣言”と呼ばれる)に焦点を当てており、同社は、フォックス氏は専門証人だったため、SECは証拠開示段階で同氏の申告書を提出すべきだったと主張している。

証人アンドレア・フォックス氏は専門知識不足だったか

リップル社は、同氏の会計スキルが単純な算術を超えているため、専門家証人であると主張している。

同氏の役割は“専門知識を持たずに財務事実を要約すること”であったと主張し、概要証人である同氏は報告書の中で専門家の証言や意見を提供していないと主張。これに対してSECは概要報告書であると主張したうえで、次のように述べている。

これは専門家の報告書ではなく、専門的な経験に依存しておらず、「専門家」の意見はおろか、まったく意見を述べていません。また、目撃者の証言も紹介されていません。むしろ、トーレス判事への証拠提出を効率化するためにリップル社の財務記録に基本的な算術を適用している…裁判所はリップル社の申し立てを却下すべきである


焦点が狭いと業界規制への懸念が高まる

SECはフォックス氏の正当性を擁護することを目指しているが、この訴訟は焦点が狭いように見えるとして批判を呼んでいる。

FTX崩壊で浮き彫りになったように、SECは仮想通貨業界におけるより広範なシステム問題への対処よりも、利益機会の逸失に対する投資家の保護を優先していると主張する人もいる。この事件により、急速に進化する仮想通貨市場の規制におけるSECの有効性についての懸念が再燃。この法廷闘争の結果は、仮想通貨規制の将来と、このダイナミックな業界の複雑さを乗り切るためのSECによるアプローチに重大な影響を与える可能性がある。

SECとリップルの間の法廷闘争は現在、仮想通貨規制における「専門家の証言」の定義にかかっており、その結果は、SECが将来の仮想通貨関連訴訟で証拠を評価する方法の前例となり、業界全体の規制状況に影響を与える可能性がある。

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