韓国銀行がCBDC第2段階模擬テストの第1段階を完了
BOK(Bank of Korea=韓国銀行)は1月24日(月曜日)、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の実現可能性に関する2段階模擬テストの第1フェーズを無事に完了したと発表した事がわかった。
BOKでは、2021年8月から第1フェーズを開始しており、12月に実験を完了。同銀行は、CBDCがクラウドベースの環境で通常の運用を示したと述べており、プレスリリースの中でBOKは次のように述べている。
オフライン決済などのさまざまな機能の運用の可能性や、テストの第2段階でプライバシー保護を強化することを目的としたものなどの新技術の適用を確認する。
2段階模擬テストの第2段階は6月22日まで継続
BOKは、2段階模擬テストの第2フェーズについて、6月22日(水曜日)まで実施されるとBOKは述べている。
世界の中央銀行は、現金の需要減少と民間部門での仮想通貨の出現に備えるため、デジタル通貨の研究を加速させている。中でも興味深いのは、一部ラテンアメリカ諸国およびアフリカ諸国の中央銀行によって、すでにCBDC発行が開始されている事だ。中国はすでに仮想通貨ユーザーの大半が既知のように、CBDCプロジェクトを世界のどの国より先陣を切って進めており、新しい形式の通貨であるCBDCを使用する初の主要経済国となる可能性がある。
米国政府によるCBDCへの現在の対応
一方、FRB(Federal Reserve Board=米国連邦準備制度理事会)は、その潜在的なメリットの見直しを開始している。
当NEXTMONEYの特集記事「米国・バイデン政権が大統領勅令仮想通貨戦略を発表する準備か」で報じたように、大統領命令として政府全体の仮想通貨戦略を起草していると報じられている。この準備の一環として、FSOC(Financial Stability Oversight Council=金融安定監視委員会)により、デジタル資産のシステムへの影響についての可能性を評価していく事が明らかになっている。
さらに、バイデン政権は、FRS(Federal Reserve System=米国連邦準備制度)が、CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)発行の見通しについて検討することが期待されているほか、1月20日(木曜日)にはFRB(Federal Reserve Board=連邦準備制度理事会)がCBDCに関するの報告書を発行する事を前提とし、5月20日(金曜日)ま、一般からのコメントを受け付けている。