P2Pビットコイン取引所Paxfulが一時停止発表後に閉鎖へ

P2Pビットコイン取引所のPaxfulが突然の閉鎖を発表

グローバルP2Pビットコイン取引所のPaxfulが、マーケットプレイスを一時停止しており、復帰するかどうかは不明であることを同取引所のレイ・ユーセフ(Ray Youssef)CEO(最高経営責任者)がブログの中で発表した事が分かった。

同CEOは、規制や一部の主要スタッフの離脱などの課題を挙げているものの、多くの人に衝撃を与えるかもしれず、全容を共有することはできないと述べているものの、同CEOが挙げた課題は、P2Pビットコイン取引所がマーケットプレイスを一時停止している理由を説明するものであり、次のように語っている。

2023年4月4日(火曜日)にPaxfulは、P2P取引所が業務を停止することを決定しました。プラットフォームが復活するかどうかは、わかりません。残念ながら、何人かの重要なスタッフの離脱があったことは言えます。また、業界に対する規制上の課題は、特にP2P市場において、そして米国において最も重く、成長し続けています。

Paxfulは、2015年7月に同CEOとアルトゥール・シャバック(Artur Schaback)氏によって共同設立されている。2018年には、量的に最大のP2P取引所となり、以降数年、Paxfulはベネズエラやアフリカに進出していた。また、2021年6月、同社は利益の1%を慈善事業に寄付することを発表したほか、サービスを停止するという発表の1週間前に同CEOは、セルシウス(Celsius)の破産に関連する問題が発生した後、PaxfulがPaxful Earnの顧客に払い戻しを行ったことを発表している。

Paxfulの突然の閉鎖によってナイジェリアの仮想通貨ユーザーが混乱

Paxful の閉鎖により、ナイジェリアの仮想通貨ユーザーは代替手段を探し、混乱に陥っている。

ナイジェリアのある仮想通貨ユーザーは、同取引所が彼の最初の100,000ドル(約1,300万円)を稼ぐのに役立ったことから、失望を表明。データアナリストでPaxfulナイジェリアコミュニティのメンバーであるオビンナ・ウゾイエ(Obinna Uzoije)氏は、初期のキャリアでプラットフォームを利用して、給与から得たドルをナイジェリアナイラに交換していたことを明らかに。さらに、国際ビジネスで働くナイジェリアのフリーランサーはオンライン決済サービスを提供する Skrill を通じて支払いを受け、Paxful の特定ユーザーはこれらの資金を受け取り、ビットコインや現金と交換できるようにしていた。ウゾイエ氏は、同取引所の閉鎖により、ナイジェリアの仮想通貨愛好家間で、市場の将来について懸念が生じていることを強調した。