仮想通貨クサマ(Kusama)、初のパラチェーンスロットオークション開催へ

クサマが初パラチェーンスロットオークション開催へ

仮想通貨クサマが6月15日(火曜日)、初のパラチェーンスロットオークションを開始する事を発表した。このオークションは6月22日(火曜日)まで実施され、当選者は当日発表されるとのこと。

イーサリアム(Ethereum/ETH)の共同設立者ギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏が立ち上げ、水玉模様から繰り出す独特の世界観を絵画に表現する有名デザイナーの草間彌生氏の名前から由来したクサマ(Kusma/KSM)は、データ処理の速さなどで使いやすい仮想通貨として誕生。

6月8日(火曜日)付けのブログによると、最初のパラチェーンオークションスロットは6月15日にオープン予定だ。業界初となる現実世界で機能するパラチェーンのStatemineは、先週、許可不要のトランザクションに取り組み始めている。

パラチェーンとクサマネットワーク

ポルカドットとクサマはどちらも、中央のリレー チェーンに接続された 100 個のパラチェーンの相互運用可能なネットワークを作成しようとしているプロジェクトである。

クサマは Polkadotと同じネットワークだが、その役割はテスト ネットワークとして機能し、Polkadot に展開する前にさまざまなテクノロジー機能を試すことである。クサマはポルカドット(Polkadot)のカナリアネットワークであり、その評議会が全会一致で初ライブパラチェーンShellのStatemine へのアップグレードを投票した後、開発において大きな一歩を踏み出す。Shellはクサマ初の共通パラチェーンで、Shellパラチェーンの主な目的は、クサマパラチェーンシステムでテストを実行することである。パラチェーンは、リレー チェーンを介して互いに同時に対話できるさまざまな分散型アプリケーションをホストする。各ネットワークには最大100個のパラチェーンしか設定できないため、オークションを使用して、どの仮想通貨プロジェクトがパラチェーンを実行できるかを決定していく。ただし、Statemineへのアップグレードにより、パラチェーンは新しい機能をサポートする。これには、クサマネットワークで代替可能トークンと代替不可能トークンを作成する機能が含まれる。

なお、パラチェーンオークションは、どのパラチェーンが草間リレーチェーンに統合されるかを決定する責任があるとのことだ。

オークションの概要

今回のクサマの発表は、これまで発信してきたいくつかのツイートと一致している。

1 つは、アップグレードが完了すると、大きな問題がなければ3日間の“制定期間”の後、パラチェーンオークションの詳細を発表することを指定。この時点で、プロジェクトはStatemineパラチェーンでローンチするスロットと、思いついたソリューションに入札できる。ツイート発信されたように、“おおよその”スケジュールではオークションが開始され、6 月15日のGMT正午(日本時間の21時)に入札が許可される。

オークションは2日後の6月17日に終了し、入札は6月22日9:00GMT(日本時間24時)まで可能とのこと。その後、GMT11:00(日本時間20時)にクサマパラチェーンスロットオークションの最初の勝者が選ばれる。オークションの勝者については、オークション全体で「ランダムに選択されたブロックで最高入札者」として選ばれるとのことだ。また、評議会がこのスケジュールを承認した場合、2 回目のパラチェーンオークションは、前の勝者が発表されてから1時間後に開始される予定で、その後は7月中旬まで1週間おきにスロットオークションが行われる。

さらに、5週間にわたって実施される5つのオークションは、休憩を取って、初回オークション自体のネットワーク全体パフォーマンスを評価。その際に、大きな問題が発生しなければ別の5 つのパラチェーンスロットオークションが開始される予定だ。これらのパラチェーンオークションは、実際に直接購入しなくても新しいトークンを獲得する方法を入札者に提供するものの、マイナス面として考えられるのが仮想通貨がクラウドローンモジュールによって最大48週間保持される可能性があることで、支援するプロジェクトがオークションの勝者にならない場合、さらに時間がかかる可能性があるとのことだ。