RBIがCBDCパイロットを計画
インドの現地メディアの報道によると、RBI(Bank of India=インド準備銀行)は、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の実行可能性を調査しており、2022年初めにパイロットテストを開始する可能性がることが分かった。
RBIの決済および決済部門のチーフゼネラルマネージャーであるP.バスデヴァン(P.Vasudevan)氏によると、中央銀行は2022年の第1四半期に開始されるパイロットプログラムについて楽観的だ。同中央銀行のデジタル通貨は、その名前が示すとおりで、これらはインドの物理的な通貨である法定通貨のデジタルバージョンであり、中央銀行の外貨準備に支えられている。それらは、特定の法定通貨に1:1で固定されているステーブルコインといくつかの類似点があり、CBDCは、ピアツーピアの電子決済を促進し、さらに重要なことに、危機の瞬間にお金の支払いを早めることを目的としているとのこと。
インドは現在、デジタルルピーの配布方法、検証メカニズム、小売(一般向け)か卸売(限られた金融機関に限定)かなど、デジタルルピーに関連するさまざまな根本的な問題を調査しており、バスデヴァン氏は次のように語っている。
CBDCは明日から習慣になる可能性があるというのは簡単なことではありません。中央銀行はまた、仲介業者を完全に回避できるかどうかをチェックしており、最も重要なことは、テクノロジーを分散化する必要があるのか、半集中化する必要があるのかをチェックしています。
他国でもCBDCを模索
研究センターであるAtlanticCouncilによると、今日、世界中の約90にのぼる政府がCBDCを調査または実験している。
バハマやカリブ諸国はすでにCBDCを完全に展開しているが、デジタル通貨競争をリードしていると感じているのが中国であり、初の主要国である。中国では、NEXTMONEYの特集記事「中国深セン市、約3,200円相当の「デジタル人民元を配布」で実証実験を開始」や「中国・長沙市が5番目のデジタル人民元都市に:4,000万元相当の赤いパケットを発行」で報じたように、実際に数百万のデジタル元を市民に付与している。さらに中国は、2022年2月に北京で開催される冬季オリンピック中に本格的なCBDCを立ち上げることを目指し「中国がマクドナルドにデジタル人民元のテストスキームの範囲拡大を要請」で報じているように、マクドナルド、ビザ、ナイキにCBDCテストの拡大を促している。