Geminiが4億ドルを調達
大手メディアの報道によると、ニューヨークを拠点とする仮想通貨取引所Geminiの創設者であるキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏は、同取引所の企業価値約71億ドルとなる、4億ドル(約457億円)の資金調達契約を締結したことが明らかになった。
シリーズDの資金調達では、資本管理会社のMorgan Creek Digitalが主導し、仮想通貨ベンチャーキャピタル会社のParaFi Capital、Pantera Capital、VanEck、Marcy Venture Partners、RBA(Reserve Bank of Australia=オーストラリア準備銀行)などが参加している。
最近仮想通貨関連企業は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他主要仮想通貨の価格上昇や、世間への認知の広がりなどもあり、ここ数カ月で評価が急上昇している。4億ドルの調達は、Geminiの親会社を71億ドルと評価している一方、会社の75%の所有権を保持すると予想されるウィンクルボス兄弟は、4月の60億ドル(約6,860億円)から今日の105億ドル(約1兆2,005億ドル)へと、合計純資産がほぼ2倍になるとみられている。
ウィンクルボス兄弟とは
ウィンクルボス兄弟は、大成功を収めたソーシャルネットワーキングサイトであるFacebookを作成するために、Harvard Connectionのアイデアを盗んだとしてマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏を訴えたことで2004年頃に人気を博したことで知られている。
仮想通貨に関しては、2012年に最初にビットコインに関心を持ち始めたのち、最終的に2年後の2014年に兄弟で仮想通貨取引所Geminiを設立している。実際、同兄弟はFacebookが開発を行っているメタバースに大きな関心を持っており、The SandboxやDecentralandなどのプロジェクトへの投資に始まり、Gemini FrontierFundのポートフォリオの半分以上はメタバースに関連する企業で構成されている。さらに同兄弟は、将来的にメタバースのトレーダーが、仮想通貨取引所Geminiを利用することを望んでいるとフォーブスに語っていることも明らかになっており、キャメロン氏は次のようにコメントしている。
私たちは、仮想通貨のフロンティアを構築し続け、世界中の個人に仮想通貨を通じてより大きな選択肢、独立性、機会を提供することを非常に楽しみにしています。