ドイツでの裁判でOnecoinの「クリプトクイーン」ルジャ・イグナトワのゴージャスライフスタイルが判明

裁判で判明したOnecoinの「クリプトクイーン」のゴージャス生活

ドイツ裁判所からの報告により、行方不明のクリプトクイーンであるルジャ・イグナトワ(Ruja Ignatova)容疑者が、マネーロンダリング(資金洗浄)の容疑でドイツで裁判にかけられていることが明らかになった。

イグナトワ容疑者のドイツ人弁護士マーティン・ブライデンバッハ(Martin Breidenbach)氏と他2名は、ロンドンの弁護士事務所への2,000万ユーロ(約26億円)の送金を手助けしたとしてマネーロンダリングの罪でドイツのミュンスターで裁判にかけられていると海外メディアが報じた。というのも、法律事務所Breidenbach Rechtsanwälteは2014年に、「私たちの意見では、Onecoin(ワンコイン)は合法的な製品であり、ほとんどの国は、仮想通貨を善意の商品として認識しており、市民が保有および取引する可能性があります。」との認識を示していた。

イグナトワ容疑者は、NEXTMONEYの特集記事「米国の弁護士、巨大ピラミッドスキーム「OneCoin」のCEOに対する告訴を発表」、「詐欺仮想通貨ワンコインの、ウェブサイトが閉鎖へ」、「ワンコイン共同創設者、判決が2020年7月まで延期」、「ワンコインのクリプトクイーンが23万BTCを保有していると主張」などで報じているように、世界最大の仮想通貨ポンジースキーム首謀者の1人として知られており、Onecoinプロジェクトにより37億ドル(約4,188億5,000万円)の資金をだまし取った容疑だ。

ルジャ・イグナトワの豪遊ぶり

Onecoinプロジェクトは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)または米ドルを投資することで300%ものリターンが保証されると謳われた商品であり、ブルガリアを拠点とするオフショア企業であるOneCoin LtdとOneLifeNetwork Ltdによって提供されていた。さらに、国際的なポンジースキームによって発生する損失の見積もりは困難ではあるが、米国の検察官は、OneCoinが約40億ドル(約4,528億5,000万円)を世界中の投資家から集めたと推測している。

イグナトワ容疑者はOnecoinからの収益を利用して1,820万ドル(約20億円)相当の、ロンドンのケンジントン地区にある7,000平方フットのペントハウスを購入したことが報道されていた。このペントハウスは、プールが設備されているほか、4つの寝室があり、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)氏の絵画を含め、価値ある芸術品などが多く保管されており、今回法的手続きが行われたことにより、ペントハウスの購入など資産に光が当てられたことになり、同容疑者の資産などにも調査が実施された。

マネーロンダリングで得た資金は、高級マンションの購入に使用されたことも明らかになっており、豪華なライフスタイルに資金が使われたことが見て取れる。一方、イグナトワ氏は2017年から行方不明になっており、世界中で大規模な検索が行われているにもかかわらず、その行方は未だ明らかになっていない。

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