Coinseedがドージコインに関連する「違法かつ不正な操作」を停止するよう命じられる

NYAGがCoinseedに勝利

レティシア・ジェームズ(Letitia James)ニューヨーク州司法長官(NYAG)は、仮想通貨取引所のCoinseed(コインシード)は活動を停止し、300万ドルの罰金を支払うよう判決を下した事が分かった。

Coinseedは、顧客の資金を許可なくドージコイン(Dogecoin/DOGE)に交換し、顧客の同意なしに顧客資金をだまし取ったとして、業務の停止を、命じられた。最新のプレスリリースによると、レティシア・ジェームズニューヨーク州司法長官は、仮想通貨取引所Coinseedとその最高経営責任者であるディ―エルゲーダライ・ダバーサムブー(Delgerdalai Davaasambuu)容疑者に対して裁判所命令を勝ち取った。

Coinseedは証券を違法に販売していたほか、何百万もの投資家の資金を同意なしにDOGEに投資し、必要な許可なしにブローカーディーラーとして機能させていた。これらの不正行為について、裁判所は取引所にその運営を永久に停止し、300万ドルの罰金を支払うよう命じた。

現ニューヨーク州司法長官は、すべての裁判所命令にもかかわらず、DOGE取引は違法な活動を続けていると指摘。投資家に最大限の保護を保証する法律を回避しようとする他のすべての企業に反対するとして、次のように語った。

何年もの間、CoinseedとそのCEOは、何百万人もの投資家をだましており、悪質で不正な活動に従事していた。裁判所の命令に反し、同社は違法かつ非倫理的に運営を続けており、投資家の資金を人質にし、未登録の仮想通貨に投資することの危険性を強調しています。私たちは、システムを悪用して操作しようとするすべての人を追跡し続け、投資家を確実に保護します。


米国だけでなく違法な仮想通貨プラットフォーム

アメリカ合衆国を除く世界中の多くの当局が、違法な仮想通貨取引の場と格闘している。

例えば…
2021年7月末、メキシコFIU(Financial Intelligence Unit Mexico=メキシコ金融情報部門またはメキシコ資金情報機関)は、NEXTMONEYの2021年8月2日付けの特集記事「メキシコ当局、麻薬カルテルと関与の可能性がある12仮想通貨取引所を特定」でも報じているように、法的な許可なしに運営されている12のローカル仮想通貨取引所を特定。メキシコFIUの責任者であるニエト・カスティージョ(Nieto Castillo)氏は、これらのプラットフォームがマネーロンダリング(資金洗浄)操作で仮想通貨を使用する犯罪者に関連しているのではないかという疑いを提起した。さらにカスティージョ氏は、会場がすべて同じ地域に拠点を置いているため、麻薬カルテルのハリスコ新世代カルテルと関係がある可能性を排除していない。

ウクライナはメキシコより厳しい対応

メキシコはまだ問題を解決している最中だが、ウクライナでは厳しい措置を講じ、首都キエフでのいくつかの違法なデジタル資産交換を停止している。

捜査の一環としてウクライナ警察は、違法な活動を行ったとみられる事務所を捜索し、コンピューター、携帯電話、文書、および外貨での現金を押収。これらの違法取引所のクライアントは、主にマネーロンダラー、オンライン詐欺師など、何らかの犯罪に関与している人物が多数存在していた事が分かっている。興味深いことに、彼らの中には、ウクライナの独立記念日(1991年8月24日に設立)に対する挑発行為に資金を提供するため、ネットワークを使用したとみられる大規模抗議デモの主催者も含まれていたという。

2月18日付「ニューヨーク州、仮想通貨会社のコインシードに対して詐欺罪で告発」で報じたように、Coinseedはコインオファリング(ICO)で100万ドル(約1億円)を調達したマーティン法に違反したとしてジェームズNYAGからはすでに詐欺罪で告発されている。

メキシコ当局、麻薬カルテルと関与の可能性がある12仮想通貨取引所を特定

2021.08.02

ニューヨーク州、仮想通貨会社のコインシードに対して詐欺罪で告発

2021.02.18