Komainu が英国警察欧州の仮想通貨を保管
野村ホールディングス、CoinShares、Ledgerによって設立されたKomainuが、英国の警察によって没収された仮想通貨を保護するための入札に勝ったことが分かった。英国での仮想通貨の押収量は増加しており、現在英国家犯罪対策庁は、仮想通貨専門知識を持つ研究者を募集しているという。
英国・ダービーシャー警察は、国家警察長官評議会のサイバー犯罪プログラムを代表し、2019年11月にジャージー規制当局からライセンスを獲得した仮想通貨管理者であるKomainuと提携。Komainuは犯罪捜査中、警察に代わって没収されたデジタル資産を保管していく。
2018年7月、組織犯罪ギャングの上級メンバーから1億7,000万円以上のビットコインが没収されたのが英国警察初の仮想通貨押収である。
フィル・アリス(Phil Ariss)氏は、Komainuなどのツールを使用し、警察の運用能力の向上を推進することに加え、仮想通貨と警察内の犯罪者による仮想通貨の使用方法の認識を高めるためのサイバー犯罪プログラムの取り組みを主導しているという。過去数年間、サイバー犯罪プログラムは、仮想通貨調査役員を訓練し、不正に入手したデジタル資産を押収するために必要なスキルとツールを提供している。
アリス氏自身は、2020年6月にレスターシャーの麻薬の売人から4,000万円以上の押収に関与している。このような押収量の増加は、没収された仮想通貨を保存するための安全なオプションの需要の増加につながっているとみられる。これまで没収された仮想通貨を保管するため、“さまざまなオプション”が警察によって利用されており、安全性に対する懸念が、サイバー犯罪プログラムがより均一な解決策を模索するようになった理由である。
当初目的とは異なるKomainuの役わり
NEXTMONEYの特集記事「CoinShares、スイス証券取引所でビットコインETPの発売開始へ」で報じたように、Komainuの調達契約の落札はCoinSharesとGentiumによって支えられている。CoinSharesの最高経営責任者兼Komainuのディレクターであるジャン-マリー・モグネッティ(Jean-MarieMognetti)氏は、Komainuが警察の安全な保管を処理。その後、CoinSharesによって、起訴が成功した場合に押収された資金を法定通貨に変換するのを支援するとのこと。
機関投資家をターゲットにしたKomainuが設立された役割とは異なるものの、モグネッティ氏は、Komainuはこれらの役わりに適していると述べている。Komainu設立に際して実現したコラボレーションは、仮想通貨を含む犯罪への取り組みに関して、英国当局がゲームを強化しようとする幅広い試みの一部であるように思われる。