中国の四大商業銀行CCB、ブロックチェーンベースのファクタリング開始
中国の四大商業銀行の一つである中国建設銀行(CCB)は、ブロックチェーンベースの「ファクタリングプラットフォーム」を正式に開始したことを発表した。CCBによると今回のファクタリング事業は、運用効率を改善し、リスクを軽減することを目的に最初からブロックチェーンベースで設計されるという。
またCCBが提供するファクタリング事業は、商業的ファクタリング企業がターゲットとなり、商業用ファクタリング企業との協力を通じて、小規模な資金を提供することを可能にできる。またCCBは、これらの企業が資金調達を支援するために、割引価格での事業請求書を買う第三者をプラットフォームへ集めているようだ。
ファクタリング事業は、日本にもビジネスを参入させており、価値のある証券や証明書などを担保に、法定通貨やその他通貨を借り入れることができるサービスである。中国では、大手銀行が参入するほどの人気のビジネスモデルとなっているが、日本ではここまで大規模なビジネスモデルは未だにない。
中国の銀行と、ブロックチェーンの関係性
中国建設銀行(CCB)は今年10月、ブロックチェーン取引プラットフォームのバージョン2を正式にリリースしており、このブロックチェーンベースのプラットフォームは、累積取引量が3,600億元(500億ドル)に到達。ブロックチェーンへの評価が非常に高いことがうかがえる。また、2019年の中国流行語大賞の第2位に「ブロックチェーン」がノミネートされており、中国国内では、国民までブロックチェーンを認知している状況である。
最近では、中国の中央銀行である中国人民銀行(PBoC)は、深センと蘇州の2都市でデジタル通貨の電子決済をテストしようとしていることが明らかになっている。ブロックチェーン技術をはじめ、独自のデジタル通貨発行まで急激に加速している中国の金融業界には注目である。