パキスタン、国営ビットコインマイニングファームを立ち上げ

パキスタン、国営ビットコインマイニングファームを立ち上げ

パキスタンの4つの州の1つであるカイバル・パクトゥンクワ州 (KP)の政府は、2つの国営ビットコインマイニングファームの立ち上げたことが分かった。BOLNewsのレポートによって明らかになった。政府がビットコインマイニングのために、独自の資金を使用してマイニングファームを立ち上げるのは、これが初めての事例となる。

情報技術に関するKP首相の顧問であるZiaullahBangash氏は、「個人が法律違反を恐れることなく独自の仮想通貨の発行や取引ができるようなりました。」と語った。というのも、パキスタンでは2018年4月に仮想通貨の保有と取引が禁じられており、2020年1月にはパキスタン連邦捜査局(FIA)が、カイバル・パクトゥンクワ州で稼働していた2つの仮想通貨マイニングファームを摘発している。

これらの摘発されたマイニングファームは、パキスタン国内最大であり、マイニングマシン65台が押収されるなど大規模な摘発が行われた。

パキスタンの仮想通貨事情

パキスタンは昨年、国全体でのビットコインの採掘と所有権の合法化を求める決議を可決しており、仮想通貨の幅広い受け入れ体制を支援している。

パキスタンの自然や涼しい山岳環境は、ビットコインマイニングを行うための電力を確保するのに最適であり、毎秒数千の計算を実行するためのエネルギーを確保することができることもこれらの背景にある。さらに、自称仮想通貨インフルエンサーWaqar Zaka氏によると、個人マイニングファームの設立も行われており、仮想通貨へ多くのユーザーが関心を寄せている。

これについてZaka氏はツイートで「何年にもわたる苦労の末、私はKPKで最大の仮想通貨マイニングファームを立ち上げました。これにより、すべての人が仮想通貨投資で稼ぐことができます」とコメントした。

このように、収入と経済成長の源としてビットコインマイニングに目を向けることは最近めづらしいことではなく、昨年、イラン中央政府は、輸入に資金を投入し、貿易を促進するために、国内のマイナーからビットコインを購入すると発表していることから、仮想通貨市場全体への関心の高さが窺える。

記事参照:DeCrypto