中国インターネット検閲機関、ブロックチェーン企業の規制を来月から開始

中国のインターネット検閲機関がブロックチェーンサービスの提供元に対して、新たな規制を来月中旬から開始することを発表した。

中国機関が発表した新たな規制とは?

国家インターネット情報室(Cyberspace Administration of China, CAC)が発表した内容によれば、ブロックチェーンサービスを提供する企業をデスクトップやモバイルアプリ上でブロックチェーンを使って情報を拡散する存在として扱い、先週木曜日にはブロックチェーン企業に対して”Regulation for Managing Blockchain Information Services(ブロックチェーン情報サービス管理に対する規制)”を発行したという。

この規制は、2月15日から公式に効力をもつことになる。

規制の具体的な内容とは

発表された23の記事の中には、ブロックチェーン企業はサービスの開始から10日以内にCACに登録する必要があることも含まれている。

同機関は、ブロックチェーンスタートアップ企業は必ず、名前・サービスの種類・分野と会社住所を明記する必要があることも付け加える。さらに、中国の法律で許可されていないコンテンツを含む情報を生成・複製・出版・拡散することを禁止している。

もしブロックチェーンスタートアップがこれらの規制を守れない場合は、最初に警告され修正がない場合は、5,000元($737)から30,000元($4,422)の罰金が課されるという。

CACがこの規制の草案を公開したのは2017年の10月である。その際には、ブロックチェーンに関する情報を報告・公開・教育するスタートアップ企業はCACに登録された機関からライセンスを得る必要があることが明記されていたが、今回の発表では全て取り消されている。

中国の情報網に影響を与えるブロックチェーン技術

以前からブロックチェーン技術は、中国のインターネット検閲を逃れるために使われている。たとえば、#Metoo運動製薬会社のスキャンダルなどは検閲を逃れるためにイーサリアムブロックチェーン上に情報が投稿されていた。

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北欧エストニアで機械工学を学ぶ大学院生です。仮想通貨への投資は2017年4月から始めて、マスターノード運用や仮想通貨マイニングなどを楽しんでいます。仮想通貨に関する記事をこれまで200記事以上執筆してきました。