MoneyGram(マネーグラム)がリップル問題の声明を発表
クロスボーダー決済会社として活躍しているMoneyGram(マネーグラム)が12月24日、SEC(US.Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)のRipple(リップル)に対する最近の訴訟に関する声明を12月23日付けで発表した。
今週、NEXTMONEYでも「リップル、XRP販売を巡って米SECと訴訟の可能性」、「米SEC、リップル社へ13億ドルの訴訟=未登録証券の販売」の2度に渡って特集したリップルのSECによる訴訟問題。
CoinMarketCapより画像引用
今週初め、SECはXRPの親会社であるリップルに対し、SECが管轄する米国を含む世界中の投資家へ未登録証券を提供し、13億ドル(約1,350億円)を調達したとして起訴した。この起訴により、XRPの価格は25日12時の時点でCoinMarketCapによると、1XRP=34.5円前後で推移しており、前日同時刻比で今週45%以上の下落をみせており、昨日24日に最も下落した際には1XRP=25円を切る価格にまで暴落している。
マネーグラムは声明のなかで次のように語っている。
当社は現在、リップルとの商業契約への悪影響について通知されていませんが、訴訟の進展に応じて潜在的な影響を監視し続けます。マネーグラムは、2019年6月からリップルと商業契約を結んでいるものの、マネーグラムは、リップルプラットフォームに依存していません。
マネーグラムとリップルの商業契約は、リップルの外国為替およびブロックチェーン取引プラットフォームの使用に関するものだ。ただし、マネーグラムは、他の従来の外国為替取引相手を引き続き利用しており、外国為替取引のニーズを満たすためにリップルが提供するプラットフォームは必要としていないと発表した。
さらに同社は、「念のため、マネーグラムは、デジタルまたはその他の方法で、消費者資金の直接送金にODLプラットフォームまたはRippleNetを利用していません。さらに、マネーグラムはSECアクションの当事者ではありません。」と付け加えている。
マネーグラムとリップル社の関係
マネーグラムは、リップルが提携した数多くのパートナーシップの1社だ。リップルの公式ウエブサイトによると、同社の顧客は合計で世界40カ国以上、300を超える金融機関と何らかの提携を結んでいる事を明かしている。
リップルとパートナーシップを提携している1つに世界最大規模の銀行の1つ、Santander(サンタンデール)銀行がある。リップルと同銀行のパートナーシップ提携は、国際的な支払いを合理化することを目的としている。Santander 銀行エド・メッツガー(Ed Metzger )PayFX最高技術責任者は、次のように述べた。
リップルの他の顧客には、スタンダードチャータード銀行とアメリカンエキスプレスが含まれており、どちらも既存の大手金融業者だ。
現在、リップルの300社以上にのぼる顧客は今後の行方について、SECの次の動向を注視している。