決済サービスAzimoとサイアム商業銀行、リップルネットを活用した即時決済を実現

決済サービスAzimoとサイアム商業銀行、リップルネットを活用した即時決済を実現

欧州を拠点とするデジタル決済サービスのAzimoが、タイの大手銀行銀行の1つであるサイアム商業銀行(SCB)と提携し、米リップル社のグローバル決済ネットワーク「リップルネット」を介して、欧州からタイへの国境を超えた即時決済を開始した。リップル社が9日、発表した

このような連携は、高価でありながら信頼性に欠いていたグローバルな支払いを解決するのに役立つという。従来、欧州からタイへの送金は、営業日1日以上必要だったが、英ポンドやユーロ、タイバーツなどの即時決済を実現するAzimoの決済システムとリップルネットを介すことで、送金処理は1分間以内に完了できる。Azimoの共同設立者兼会長のマイケル・ケント氏は、次のように述べている。

「サイアム商業銀行とのパートナーシップ提携により、決済にかかる時間を約24時間から平均22秒に短縮することができる。欧州の他の国に送金するよりもタイに送金する方が速くなる」

Azimoが、XRPを介す送金プロダクト「On-Demand Liquidity (ODL)」サービスを開始した2月の発表に続く。しかし、今回、SCBとのサービスコネクションにODLを活用するかどうかは明らかにされていない。

一方、サイアム商業銀行は今年1月、2019年12月から提供中の送金アプリ「SCB Easy」において、リップル社の技術を導入していることを発表。低手数料・高速の海外送金を実現しているという。また、SCBとリップル社の両社は、EMVCo社によるグローバルQRコード決済でも連携。現地のアプリを導入することなく、母国のアプリを利用してQR決済ができるという。