Mt.Gox(マウントゴックス)が600BTC移動か
600BTCがMt.Gox(マウントゴックス)のウォレットから転送されたことが明らかになった。Mt.Gox はまだ世界的にも仮想痛があまり知られていない頃より仮想通貨取引所として世界各国のユーザーが利用しており、日本でも有名陣や著名人が利用していたことでも広く知られている。
🚨 600 #BTC (13,818,232 USD) transferred from #MtGox Cold Wallet to unknown wallet
— Whale Alert (@whale_alert) December 24, 2020
Mt.Goxは、2014年にハッキング被害を受け、85万ビットコイン(Bitcoin/BTC)を失っている。今回、600BTCが同取引所の所有するウォレットから移動したことを通知したのはWhaleAlertだ。転送されたBTCが1300万ドル、約13億5,000万円を超えており、アラート発信している。
今回の取引はそれほど大きな移動ではないものの、ユーザーへの補償として15万BTCを支払うことが決定されている。今回の移動は15万BTCの一部を配布しているのではないかという懸念が生じている。なお、この件についてMt.Goxからの公式声明はまだ出されていない。
Mt.GOXハッキング事件と民事再生計画
同取引所はハッキングを受けた2014年に巨額の被害を出し、破産。ハッキング攻撃による被害は85万BTCだと発表している。話は逸れるが、NEXTMONEY「【仮想通貨用語集】『GOX(ゴックス)』とは?」でも特集したように、この事件をきっかけに、「GOX」という単語が頻繁に登場した。
先日NEXTMONEYが「Mt.GOX管財人、延期を重ねた「再生計画案」を東京地裁へ提出」で報じた様に、MtGoX管財人は、裁判所の命令によって再生計画案(Rehabilitation Plan=返済計画案)の提出期限の延長を申し出ている。2019年10月28日期限を2020年3月31日までに延長後、同年7月1日に再延長され、再び10月15日に再々延長された後、12月15日付再び延期されていた。
これらの経緯から、最終期限であった12月15日付で再生計画案を提出していたことを公式サイト上で発表しており、今回の600BTCの移動は計画案に関連する動きではとみる動きもある。
ただし、WhaleAlertは過去Mt.GOXについて誤報を発している。TwitterでWhaleAlertの誤報問題についてコメントした投資家のHsaka氏は、WhaleAlertの発表にはおそらく欠陥があると述べたほか、CryptoQuantと呼ばれる研究グループは、WhaleAlertはMt. Goxの動きを正しく認識しておらず、F2Poolに属するアドレスだったと述べている。
CoinMarketCap12月24日付けのビットコイン価格は1BTC=2,411,000台を推移しており、前日同時刻比-1.38%と、値下げ下圧力が現在も続いている。今回の600BTCの移動が本当にMt.GOXのウォレトだったのかどうかはまだ不明だが、投資家はすでに警戒感をあらわにしている。