Visa、Mastercardなど大手5社、フェイスブックの仮想通貨リブラから脱退濃厚
フェイスブック社が構想する仮想通貨リブラが、存続の危機に瀕している。現時点でパートナー企業として参加しているとされていたVisa(ビザ)、Mastercard(マスターカード)、eBay(イーベイ)、Stripe(ストライプ)、Mercado Pago(マーカドパゴ)の計5社が、仮想通貨リブラの発行および、運営を行うリブラ協会から脱退すると発表した。
上記の5社から正式な発表はいまだに無いものの、各国の有力メディアがリブラ協会に関する情報を報道しており、脱退の情報源は確実に近い。今回の報道が事実であれば、2020年に発行を予定しているフェイスブックの仮想通貨リブラは、運営はもちろん、発行することすら難しい状況になることが考えられる。
リブラ協会からの脱退は止められない状況に
現時点の仮想通貨リブラの状況は、ホワイトペーパーが公開されているのみであり、発行や各国の有力企業らが参加し、開発に関する詳細すら明らかになっていない状況だ。連日続く、リブラ協会からの脱退は9月23日、大手決済企業VisaのCEOであるAlfred F. Kelly氏は、「リブラ協会へ参加する企業は、ひとつも決まっていない」と発言。
その後、発表時にパートナーとして参加するとされていた大手決済PayPal(ペイパル)が、正式にリブラ協会から脱退することを発表した。リブラのホワイトペーパーが公開されている時点で、参加予定の企業は28社であった。
今回の報道は以前から噂されていたVisaや、Mastercardの名前が挙げられており、リブラ協会の崩壊は近いかもしれない。