シークレットクジラが動くと市場も動く
大型クジラが立て続けにビットコイン投資が明らかになり、著名投資家がBTCに多額の投資を行ったと発表した後、ビットコインの取引量が2倍になった事が分かった。
ロンドンの投資ファンドRufferLLPが16日、7億4400万ドル、767億円相当のビットコインへの投資を明らかにした。この投資額は、同社総資産の2.5%とのこと。
また、NEXTMONEYの本日の特集記事「アメックス、機関投資家向けプラットフォームへ投資」で報じた様に、AmericanExpress Venturesが、機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームFalxonXへ、当初1,700万ドルの投資を発表していたものの、投資額を倍増させたことが分かっている。
そしてここからが多くの仮想通貨ユーザーにとって興味を惹きつけられる新たなニュースが、One River AssetManagementのエリック・ピーターズ(Eric Peters)CEO(最高経営責任者)が別の会社で投資をしていた事である。ピーターズ氏はOneRiver Digitalを設立し、仮想通貨に6億ドル、約620億円の初期投資を実施。同氏は今年11月まで秘密裏にビットコインを購入し続けていた。同氏が投資を公にしなかった理由については、おそらく投資家の仲間に秘密にすることで買収コストを低く抑えるためだったとみられている。
ピーターズ氏によって毎週日曜の朝に発行される週刊投資ニュースレター、Weekend Notes (ウィークエンドノート)は、1兆ドル相当の資産に最も近づいている投資家グループによって読まれている。同氏が行う投資は、このような大規模個人投資家らを中心に反映されており、おそらく、ビットコインの取引量が過去24時間で爆発的に増加した理由とみられている。
Nomics より画像引用
データプロバイダーのNomicsによると、12月17日19時時点でのビットコイン取引量は233%、2倍に跳ね上がり、ボット取引だけではなかったことが分かっている。
Nomics より画像引用
業界全体で現金の流入が見られ、世界の時価総額は12%増の6,500億ドルで、XRP(25%増)、Litecoin(23%増)、HEX(24%増)などで最大の伸びを示した。
機関投資家にとって仮想通貨をそれほど魅力的にしているのは何なのか。ロンドン証券取引所を利用した世界初のデジタル資産取引所AAXの広報担当者は次のように述べている。
複数の要因の組み合わせで、債券はマイナス金利を生み出し、先進国の金利はゼロ以下であり、マネーサプライの増加はフラット値を切り下げ、インフレは間近に迫っている可能性があります。
仮想通貨は他よりも優れたリターンを提供する唯一の資産クラスであり、クジラもより資産を増やす事を望んでいる。