仮想通貨取引所のビットコイン準備量が減少
仮想通貨市場で、ビットコイン価格が1BTC=200万円を一時突破した後に急落し、なかなか盛り返しを見せずにいたなか、ビットコインは仮想通貨取引所を離れ続け、特に先週、取引所離れが加速した。
CoinMarketCap より画像引用
ブロックチェーンの調査を手掛けるGlassnode(グラスノード)社の調査によると、仮想通貨取引所で保管されているビットコインの総量が、2018年7月以来の最低レベルである230万BTCにまで減少した事が分かった。
過去10年間、取引所で保持されているビットコインの量は継続的に増加しており、幾度かの保有量の減少はみせたものの、上昇し続けている。2018年7月までに、230万BTTCに達した後、さらに1年半の間上昇を続け、2020年2月には300万BTC近くが取引所で保有され、ピークに達したが、その後風向きが変わっている。
2020年の残りもあとわずかな今、ビットコインは取引所から流出し続けており、今年2月以降、ビットコインの総量は230万にまでピーク時と比べ、70万BTC、21%の減少をしている。なお、この幻想傾向は限定的場取引所で見られる様なものではなく、全体的に検証傾向が加速しており、12月5日以降、取引所のビットコインの総量は2.4%も減少している。この現象は、以前に見られた減少率より、急激な減少傾向を示している。
取引所のビットコイン流出は、機関投資家が関係?
これらは機関投資家の流入も大いに関係があり、ビットコインを取引所で保管するのではなく、投資家らが自らコールドウォレットに移すなどし、長期的な保有へシフトチェンジしている動きもみられている。
もちろん機関投資家の流入だけが原因ではない。例えば、今年9月、人気の仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)で大規模ハッキングの被害に遭っており、同取引所の取引量は前年と比べて21%も減少している。このような事例がある事から、投資家はハッキングを恐れてビットコインを取引所から資産を脱出させている可能性も考えられる。
ただし、取引所での保管が減少する傾向について、一部ではビットコインの前向きな未来を示していると信じる見方もある。海外メディアの報道によると、Glassnode社のCTOであるラファエル・シュルツ・クラフト(Rafael Schultze Kraft) 最高技術責任者(CTO)は先週、ビットコインは長期的に冷蔵保管に移される可能性があると述べ、これが供給危機につながる可能性があると主張している。