米コインベース、NYタイムズで公開予定の「黒人差別リーク記事」を事前報告
米国の大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は26日、公式ブログを更新し、米NY州の日刊新聞紙ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)が、今後数日のうちに、オンライン上でコインベースに関するネガティブな記事を掲載する予定であることを報告した。
コインベースの公式発表では、事前にその内容と記事が多くの人々に読まれる可能性を考慮していると述べられ、次のように注意を促している。
Tl;dr: ニューヨーク・タイムズ紙は、今後数日のうちにオンラインでCoinbaseに関するネガティブな記事を掲載する予定で、日曜日には紙面にも掲載される予定です。この記事は、あなたの友人や家族、仕事上の知り合いにも読まれる可能性があることを考慮して、皆さんに注意を促し、重要な文脈を提供したいと思いました。
NYタイムズが公開予定の記事内容
ニューヨーク・タイムズの記事公開日については、詳細な日付は判明されていないが、今後数週間のうちに公開される予定であるが、コインベースは公開の可能性が高いのは、11月29日日曜日の紙面および、それ以前のオンライン記事で公開される予定だと説明している。
公式発表によると、ニューヨーク・タイムズ紙記者ナサニエル・ポッパー氏は、ここ数週間で、公開予定の記事作成のために現在のコインベースに務める従業員や元従業員にインタビューを行ってきたようだ。また注目すべき記事の内容については、ここ数年間の間に、黒人従業員がコインベースで否定的な経験を受けたと主張したとする内容の記事であるという。
この事前情報についてはコインベースは、今回の公式発表の中で「私たちは通常、今後のネガティブなメディアの記事について会社に注意を喚起することはありませんが、この記事の焦点であること、またあなたの友人や家族、仕事上の知り合いにも読まれる可能性があることから、このような注意喚起(そして重要な文脈)を行うことは重要だと考えました。」と説明し、続けて「このプロセスの間に黒人従業員が差別されていたことをほのめかすだろうが、これは誤りである」と内容を全面否定している。
さらにニューヨーク・タイムズで公開予定の記事詳細は、3人の元コインベース従業員と1人の契約社員(4人とも2019年第2四半期末までにCoinbaseを退社)の名前を引用し、その写真を掲載する可能性が非常に高く、コミュニティツールSlackから流出した内容や社内会議、文書など、他の現役社員や元社員からの情報にも依存しているという。
コインベースは、当問題は解決済みと主張
また今回の記事で言及されている黒人従業員や、請負業者がコインベースに苦情を申し立てたと主張する可能性が高いようだが、実際には、コインベースに在籍している間に苦情を申し立てたのは、そのうちの3人だけであり、これらの苦情はすべて徹底的に調査され、1つは社内調査、2つは別の第三者調査員による調査が行われましたが、いずれの調査員も不正行為の証拠はなく、その主張は根拠のないものであるとの結論に達しており、この情報は記者に共有されている。
コインベースは最後に、ここまでの点について「はっきりさせておきたいことがある」と説明し、以下のように、職場での不適切な行動に関する全ての申し立てを受け止め、ハラスメントや差別を容認しないことを繰り返し説明している。
最後に、これらの点については絶対にはっきりさせておきたいと思います。私たちは、あらゆる背景を持つ従業員が安全で、支持され、歓迎される環境を維持することにコミットしています。私たちは、不寛容な行動を受け入れません。…私たちは、職場での不適切な行動に関するすべての申し立てを真摯に受け止め、ハラスメントや差別を容認しません。不適切と思われる行動を経験したり、観察したりした場合は、上司、オペレーテ ィンググループやエクゼクティブチームのメンバー、または人事部に直接報告してください。