SBI VC トレード、仮想通貨貸付サービスを開始
国内金融大手SBIグループ傘下の仮想通貨取引所SBI VC トレードは24日、仮想通貨貸付サービス「VCTRADE LENDING」を開始することを発表した。このサービスは、ユーザーが仮想通貨をプラットフォーム上に貸し出すことで、貸し出した数量に応じた手数料を受けとすることができる、いわゆるレンディングサービスである。
公式発表によると、VCTRADE LENDINGの主な特徴は、「高い信頼性」と「適切な取引機会の提供」であると説明されている。高い信頼性は、貸出サービスのリスクの一つにある破綻リスクを、貸出先がSBIグループ企業となることで解決され、適切な取引機会の提供については、SBIグループのノウハウと豊富な実績によりマーケットに即した適正な商品を組成するという特徴があるという。
またサービスの詳細では、取り扱われる通貨は発表時点で、ビットコイン(BTC)のみであり、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などの追加や、貸出期間の種別など、サービスの拡充については、準備を進めていると説明されている。
- 取り扱い銘柄 :ビットコイン(BTC)
- 利用料 :年率1.0%(税込)
- 貸出期間 :84日
- 最小貸出数量 :0.1BTC
- 最大貸出数量 :5BTC
手数料について
口座管理費、年会費、日本円の入金手数料、暗号資産の受取・送付(入出庫)手数料はかからないが、日本円の出金については手数料が発生する。
国内で広まる貸出サービス
日本国内での既に、仮想通貨の貸出サービスが提供されている。その一つとして仮想通貨および、ブロックチェーン関連事業を提供するLVC株式会社が今年10月、日本の仮想通貨取引所BITMAXにて、仮想通貨の貸出サービスを開始することを発表している。
BITMAXが提供する仮想通貨貸出サービスは、SBI VC トレード同様に、ユーザーが保有する仮想通貨をBITMAXに貸し出すことによって、貸し出した仮想通貨の数量とその期間に応じて貸借料を受け取ることができる。しかし対応通貨は、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュの5通貨に対応している。