DeFiトークンリターンの中央値について
DeFi(分散型プロトコル)上位38銘柄の各資産を分析すると、パフォーマンスの中央値はビットコインを15%上回っていたことが分かった。分散型金融の強気相場からの後退にもかかわらず、平均的なDeFiトークンのリターンはビットコインとイーサリアムを大幅に上回っているが、パフォーマンスの中央値は別の話のようだ。
Strong rebound in November so far but unlike summer, median token return has matched $BTC, not outperformed. This is after a median 60% drawdown (while btc went from 11.6 to 13.8).
A few have 2x’d like $AAVE, $SUSHI, $RUNE, $CRV, $HEGIC. Some separation in defi right now. pic.twitter.com/6VHTMq9qbQ
— Ceteris Paribus (@ceterispar1bus) November 17, 2020
11月17日(火曜)、仮想通貨アナリストCeteris Paribus(※匿名でハンドルネームのみ公表)氏は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Etjereum/ETH)の上位38位までのDeFi資産で構成される40の上位仮想通貨資産のYTD(Year-to-date=年初来、年度の初日から今日まで)中央値と平均パフォーマンスをまとめたデータをツイッター上で公表した。公表されたデータによると、現在、約26銘柄のDeFi資産が年初来の利益を計上していることが分かった。
Ceteris Paribus氏は以下のように述べている。
リターンの中央値が約148.8%あり、ビットコインの133.3%の年初来の利益を15.5%上回っていることを発見しており、DeFiトークンの半分はそのレベルより上で、残りの半分は下で、Ceteris Paribus氏はこれらがほぼ均一だった
これまでのところ11月に強いリバウンドがあったものの、夏とは異なり、トークンリターンの中央値は$(ドル)BTCと一致しており、アウトパフォーム(※1)していません。
2020年のDeFiの最高のパフォーマンス資産は、4,245%の利益をはじき出したアーヴェ(Aave/AAVE)、2,466%のバンド(Band/BAND)、1,597%のワイアーン・ファイナンス(Yearn Finance/YFI)だ。ルーン(THORChain/RUNE)は1,203%で4桁のYTDを投稿する唯一の他のDeFiトークンとなった。
現時点の同セクターで、最もパフォーマンスの低い資産は、カーブ・ファイナンス(Curve/CRV)、スシスワップ(SushiSwap/SUSHI)88.7%、スウェーヴ(Swerve/SWRV)79.9%の損失を計上した事が判明した。
DeFi資産はここ数カ月、極端なボラティリティ(価格変動率の大きさ)を生み出し、29銘柄のDeFiトークンのうち10銘柄が8月に1,000%を超える利益を記録したものの、CRVは8月を赤字で終了する唯一のDeFi資産であった。その後、9月から10月まで1桁の増加を記録できたのは、ノーシス(Gnosis/GNO)とヘジック(Hegic/HEGIC)のみで、残りの34銘柄のトークンは失われたほか、5銘柄のトークンは89%以上減少させている。
記事参照:DeCrypto