デリバティブ取引所FTX CEO、米大統領候補バイデン氏に5.4億円を寄付

デリバティブ取引所FTX CEO、米大統領候補バイデン氏に5.4億円を寄付

仮想通貨デリバティブ取引所FTXの最高経営責任者SamBankman-Fried氏は、米民主党大統領候補のジョー・バイデン氏の選挙運動に522万ドル(約5.4億円)の寄付を行ったことが明らかになった。

Opensecrets.orgのデータによると、FTX.USはドナルド・トランプ大統領と相対するバイデン氏の大統領選挙キャンペーンに「522万ドルを寄付」しており、2020年最大の支援者の一人として挙げられている。


Opensecrets.orgより画像引用

ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、SBFによる今回の寄付は、選挙運動への寄付でも2番目に大きいものであるという。ウォールストリート・ジャーナル紙は、以下のように述べている。

ブルームバーグ氏の後のバイデン氏のトップコントリビューターはSamBankman-Fried氏であり、 香港に拠点を置く仮想通貨デリバティブ取引所FTXのCEOである。”政治的支出には比較的新しい人物で、彼はこの活動に520万ドルを提供した。」 

AP通信社のデータによると、バイデン氏は執筆時点で264票を獲得しており、2020年の大統領選挙では6つの選挙人ポイントを獲得が必要だ。Opensecret.orgは寄付について「組織のPAC、その個人のメンバー、従業員、または所有者、およびそれらの個人の直系家族から来た」と明記している。これは米国連邦法にて、大統領選挙や連邦議員選挙に関し、連邦免許銀行や会社や労働組合の政治献金を禁止しているためことが起因している。

米国大統領選挙は、仮想通貨市場にどう影響するのか

今回の米国大統領選挙は波乱の展開が続き、株式市場はもちろん、仮想通貨市場へ好影響を与えている。同選挙の開票開始時(日本時間の4日朝)のビットコイン価格は約13,600ドル(約140万円)を推移していたが、執筆時点では14,500ドル(約150万円)まで上昇しており、過去2日間で6.6%の上昇率を記録している。

しかし全てが好調という訳ではない。ビットコインは4日、トランプ大統領が選挙での「不正行為」を疑った後、株式市場とともにビットコイン価格は急落。発言直後、約13,700を推移していたBTC価格は13,580ドルで取引され、短時間で3.3%の下落率を記録している。

仮想通貨ビットコイン(BTC)、150万円を突破=今年だけで220%上昇

2020.11.05