全ライトニングネットワークノードの9割弱を北米とヨーロッパが制御

ライトニングネットワークノードを制御するのはどこ?

北米とヨーロッパで、全ビットコインライトニングネットワークノードの9割弱を制御しており、その多くが大都市の中心部にある事が調査の結果にて判明した。

ビットコインの使用が増えるにつれ、スケーラビリティソリューション(拡張性の問題解決策)の必要性に対する懸念が高まっている。北米人がこの効率重視のマイクロペイメントソリューションを好んでいる事も背景にあるのではないかとみられている。

ライトニングネットワークはブロックチェーンに記録せず、ほぼ瞬時に非常に安価なトランザクションを可能にするピア間チャネルの作成に焦点を当てている。お金はライトニングネットワークで利用できるようにウォレットにロックされており、ユーザーがビットコインブロックチェーンにトークンを持つ必要が生じると、チャネルが閉じられ、ブロックチェーンは元のウォレットから最終的なウォレットへの1つのトランザクションを登録する仕組みだ。

北米とヨーロッパがライトニングネットワークを支配

ウィーン大学のレポートによると、すべてのライトニングネットワークノードの45%が北米で実行され、その大部分がアメリカにある事が分かった。

ヨーロッパは2番目に多い地域であり、世界のノードの43.1%を占めている。残りのノードはアジアで6.2%、オセアニア地域で2.2%となっており、南アメリカの0.8%とアフリカの0.6%と、ごく一部のみ共有している。

チェイナリシス(Chainalysis)社がまとめたデータによると、ラテンアメリカでビットコインの採用率が高いと調査結果を公表した。アフリカも同様の状況で、大量の取引と採用があるものの、マイクロペイメントシステムにはほとんど関心がない。

チャンネルは文化的なつながりも共有

もう1つの重要な発見は、ライトニングネットワークが大都市の中心部で非常に人気があることだ。

研究者は、これは主に、ノードの操作を容易にするインフラストラクチャーと接続性の向上によるものだと考えている。ノードの多くが同じ言語を話すか、同じような文化を持っている仲間とチャネルを開いており、アルゼンチンの支払いチャネルの8割がウルグアイと共有され、1割がペルーと共有されているほか、約0.5割がチリとベネズエラで共有されている。

同様の現象は他でもみられており、ケニアは7割以上を南アフリカと共有。中国ではチャネルを台湾と香港と共有しているほか、クロアチアはチェコとブルガリアとで共有、メキシコはコロンビア、チリ、プエルトリコ、アルゼンチンと共有している。

イーサリアムはライトニングニュートークより速く成長

DeFiブームが去って影を落としはじめているにもかかわらず、ライトニングネットワークは着実に成長を続けている。ライトニングネットワーク追跡サイト1MLのデータによると、現在14,200超のライトニングネットワークノードが稼働しており、ネットワーク容量は1,039BTCを超えている。

これらの統計はやや異端的なソリューションによって超えられており、イーサリアムネットワークで実行された合成ビットコイントークンの数は、ライトニングネットワーク上を移動するトークンの合計値をすでに超えている。

記事参照:CryptoPotato

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