CMEがBitMEXを上回り、2番目に大きなビットコイン先物取引所に
ビットコイン先物取引プラットフォームCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)ビットコイン先物のOI(未決済建玉)が、大手デリバティブ取引所OKExに次ぎ、第2位となる取引所になった。
The Block Researchは22日、仮想通貨取引所バイナンスが7億1800万ドル、BitMEXが6億100万ドルであったのに対し、CMEは7億9000万ドルの建玉を記録した。OIで1位となっているOKExは、21日には9億9,700万ドルを記録しており、仮想通貨出金停止の影響からは回復しているようだ。
CME now #2 for total open interest in #bitcoin futures pic.twitter.com/1zXetn1Zsj
— skew (@skewdotcom) October 23, 2020
BitMEXの影響力低下
今月初め、BitMEXはアーサー・ヘイズら創業者が米国で起訴されており、米国政府との間で法廷闘争を繰り広げており、同取引所は、本人確認(KYC)とマネーロンダリング対策(AML)の規則に違反していると非難されている状況だ。
このような出来事から、起訴された創業者らはBitMEXを退任し、BitMEXはKYCを強化するなどして再スタートを切ることが発表されたが、ユーザーからの信用低下は否めない状況が予想される。一方、OIを一番多く持つ取引所OKExもユーザーからの不安はぬぐい切れていない。
今月16日、OKExは仮想通貨ウォレットの秘密鍵を管理する重役が中国の公安当局の調査を受けていると発表し、併せて仮想通貨銘柄の出金を全て停止した。この発表では、取引所の主要人物が拘束されたと見られ、ユーザー資産の移動の認証プロセスに問題が生じたことが原因とされている。また、21日には法定通貨のP2P取引を再開し、取引所利用者らは仮想通貨を一部の法定通貨へと変え資産を引き出すことが可能となった。
業界でも名を知られる大手取引所の主要人物が逮捕または調査を受ける事が相次いで発生したが、OKExは、ビットコイン先物取引プラットフォームのオープンインタレスト数ではトップのままで、22日には、9億9,200万ドル相当のオープンインタレストの最高額を記録したと報告されている。