BitMEXのアーサー・ヘイズCEOが退任

BitMEXのアーサー・ヘイズCEOが退任

世界最大級のデリバティブ取引所BitMEXの親会社HDR Global TradingLimited「100xGroup」の共同創設者であるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)CEOが退任することが公式サイトで明らかにされた。

発表によると、アーサー・ヘイズCEOの退任とともに、すでにDoJによって逮捕されたサミュエル・リード(Samuel Reed)CTOと、共同創設者のベン・デロ(Ben Delo)氏も役職から解任され、新たなCEOには、以前からCOOを務めるVivien Khoo氏が就任した。

100x Groupの会長であるDavid Wong氏は今回の発表について、次のようにコメントしている。

このような経営陣の交代は、最高水準のコーポレートガバナンスを維持しながら、BitMEXプラットフォームを通じてすべての顧客に優れた取引機会を提供するというコアビジネスに集中できることを意味します。

BitMEXは今月2日、CFTC (Commodity Futures Trading Commission=米商品先物取引委員会)が、米国国内において違法な活動をしたとして、BitMEXに対してマネーロンダリングおよびその他の民事訴訟を提起。また別の起訴状では、ニューヨーク州連邦検事が銀行秘密法に違反と陰謀を犯したとして、取引所の所有者であるアーサー・ヘイズ氏、ベン・デロ氏、サミュエル・リード氏に対して刑事訴訟を起こしていた。

既に連邦政府は、グレゴリー・ドワイアー(Gregory Dwyer)を逮捕し、銀行秘密法に違反した1件の罪と、銀行秘密法に違反したことを共謀した1件、計2件の罪で起訴しており、告訴には最大5年の懲役が科せられる。

アーサー・ヘイズCEOはこれまで仮想通貨界隈において、ユーザーおよび投資家から大きな信頼を得ており、昨年9月に自身のTwitterにて、「ビットコインが2万ドルに達する準備をしてください」とツイートしたところ、400を超えるリツイートと1600を超える「いいね」を付けており、市場ユーザーから注目されていることが分かる。

発表では、アーサー・ヘイズCEOは幹部職に就かないことが発表されているが、今後の活動については言及されておらず、BitMEXの動向についても不透明なままだ。

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