トランプ米国大統領が米国仮想通貨戦略準備金計画を発表
米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、仮想通貨業界を活性化するための米国仮想通貨戦略準備金を発表した。
米国の仮想通貨セクターを強化するための大きな動きとしてトランプ大統領は、米国仮想通貨戦略準備金計画を発表。ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、リップル(Ripple/XRP)、ソラナ(Solana/SOL)、カルダノ(Cardano/ADA)が含まれると宣言した。今宣言は、大統領令14178号に続くもので、大統領作業部会に国家仮想通貨フレームワークの形成を指示。
国家ビットコイン準備金への期待が高まった後、トランプ大統領は「米国製仮想通貨」を優先する国家暗号準備金を設立すると発表。この準備金計画は、バイデン前政権による“何年にもわたる腐敗した攻撃”と同大統領が表現している状況を受けて、業界の向上を目指している中での宣言であり、対抗策と位置付けた。同大統領はTruth Socialへの投稿で次のように述べている。
バイデン政権による長年の腐敗した攻撃の後、米国の仮想通貨準備金はこの重要な業界を高めるだろう。だからこそ、私のデジタル資産に関する大統領令は、大統領作業部会にXRP、SOL、ADAを含む仮想通貨戦略準備金を進めるよう指示した。私は米国が世界の暗号資本となるよう確実にする。われわれは米国を再び偉大にしようとしている。
トランプ大統領の仮想通貨準備金計画は米国を再び偉大にする一部
トランプ大統領は、“米国を再び偉大に”という決意を改めて表明し、仮想通貨準備金はそのビジョンの重要な一部とみなされている。
仮想通貨担当大臣デビッド・サックス(David Sacks)氏が率いるこのグループは、デジタル資産の国家枠組みの形成を任されており、これには、政府が保有する仮想通貨準備の可能性も含まれていた。一方で、今発表は仮想通貨コミュニティにとって意外な決定であり、ビットコインは米国政府のデジタル資産保有の基盤になると広く予想されていた。しかし、XRP、SOL、ADAを優先するというトランプ大統領の決定は、ブロックチェーン採用へのより幅広いアプローチを示唆しています。
XRPとADAとSOL価格が急上昇
発表直後、XRP、ADA、SOL3トークンは大幅に上昇し、買い圧力が急速に高まった。
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CoinMarketCapより画像引用
XRPは、弱気市場でアルトコインが2ドルを下回る可能性があることを以前の指標が示唆した後、20%近く急上昇。CoinMarketCapの調べによると、2025年3月3日(月曜日)14時半の執筆時点での価格は、1XRP=422.5円で推移しており、前日同時刻比23.5%の上昇を記録している。
カルダノは最大の上昇を記録し、ADAは過去1時間で30%上昇し、「米国製」仮想通貨セグメント全体は11%上昇。現在価格は1ADA=159.75円、前日同時刻比で60%の値上がりを記録。ソラナも過去1時間で15%近く上昇し、現在価格は1SOL=25,596円、前日同時刻比18.86%の上昇を記録した。
アルトコインは、ミームコインの論争やネットワーク上の詐欺の増加により、売り圧力が高まっていたが、同大統領の国家仮想通貨準備金の推進は、暗号資産に優しい税制や規制の見直しなど、抜本的な立法変更のきっかけとなる可能性がある。