仮想通貨取引所OKEx、出金を一時停止|OKB価格は15%急落

OKEx(オーケーイーエックス)で引き出しが一時停止

仮想通貨取引所OKEx(オーケーイーエックス)は、秘密鍵所有者の1人に対する公安局が進行中の調査に協力している間、仮想通貨の出金を一時停止させたことを発表した。

OKExの発表によると、現在秘密鍵保有者の1人が、必要に応じて公安局と協力して調査を行っており、関係する秘密鍵の所有者とは連絡が取れていない状況であると説明。そのため、関連する承認を完了できず、サービスの変更および利用規約の中断に従って2020年10月16日11:00(香港時間)をもってデジタル資産/暗号通貨の引き出しを停止することを決定した。と述べている。また、OKExの他の機能は正常で安定しており、OKExの資産のセキュリティに影響がないことを保証するっと述べている。

なお、仮想通貨市場はこのニュースを受け、ビットコイン(Bitcoin/BTC)は、わずかであるが3%近く下落。OKExのネイティブトークンであるOKBについては15%も下落している。

取引所による発表の数時間前、オンチェーントランザクション監視サービスのホエールアラート(Whale Alert)は、OKExと不明なウォレット間のいくつかの大規模な転送に気づいている。テザー(Tether/USDT)の約1,390万ドル(約14億6,000万円)のトランザクションに加え、1,180 BTC (約14億3,000万円相当)、5,000万TRX(1億3600万円相当)、21,000ETH(約8億1,800万円相当)の送信転送が6時間にわたって実行されていたことが発覚している。

Whale Alertのフィードによると、転送はビットフィネックスハックからのコインの転送と同様の期間に発生したが、毎日発生するトランザクションの数が多いことを考えると、これは単なる偶然とも受け取れるとのことだ。またWeChatのパブリックアカウント@wublockchainで書いている北京を拠点とするレポーターのColinWuは、OKExの調査はマネーロンダリングに関連している可能性があると示唆しており。

ColinWu氏は「中国政府は通信詐欺に仮想通貨を使用したマネーロンダリングを取り締まっており、集中型取引所は非常に危険な状態にあります。OKExのOTC担当者が、詐欺グループから誤って50万元を受け取り、州全体の警察に捜査された」と語っているが、同氏のこの情報については、今のところ正式発表などが無いことから、未確認情報となっている。

OKExは、北米、オセアニア、およびヨーロッパでのグローバルなマネーロンダリング操作を対象とした個別の法執行操作の結果として、少なくとも33人が逮捕された48時間後に発生したという。

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