ビットコイン取引で何が見えるのか
最近のビットコイン動向は7週間以上、1万ドルを超えており、順調な動きと見るアナリストも多い。しかし、一方で、弱気な見方ではないものの、別の可能性が潜んでいると見るアナリストの声も挙がっている。実際に、トレーダーとホルダーは市場をどのように見ているのか?そこで参考にしたいのがChainalysis Markets Intelのデータである。
Chainalysisによると、ビットコインは取引所に送られているものの、注文書には載っていないことが分かる。これは、市場参加者が仮想通貨を取引所に送信することを目的にしており、販売(売却)を目的にしているものの、まだ注文が入っていない事を意味する。ではなぜ、注文が入らないのか?その答えは明確で、トレーダーらは価格が上がるのを待っているためだ。
Chainalysisより画像引用
取引強度については、取引所データの2つのバリアントを調べてみると、どちらも取引所に送信されたビットコインの数に対する取引所注文帳のビットコインの数を証明している。高い取引強度値は、取引所に送られた少量のビットコインに対し、多くのBTC注文が取引所に置かれていることを意味している。一方で、低い取引強度値はその逆を示している。
Chainalysisのデータは、取引所に送信されるビットコインが高いことも示唆している。このデータによると、取引所で保持されているビットコインに26.36 BTCの変化があり、プラスであるだけでなく、180日間の平均を上回っている。これは、取引所で保持されているビットコインが増加していることを示しており、取引強度の観点から見ると、注文帳のビットコインは、取引所で保持されているビットコインの増加よりも低いか、比較的低くなっている。
Chainalysisより画像引用
通貨価格シナリオでこれらを見てみると、市場参加者は価格が次に行くと予想する場所を示すことができる。例えば、多数のビットコインが取引所にある場合、まだ売られていないか、売り注文が出されていないため、ホルダーおよびトレーダーは価格が上がることを期待していることが分かる。価格が上がると、取引所の流入額は正の値、つまり流出額よりも流入額が多いため、利益を確定するための売りが発生する。
これらの数値を見ると、参加者は売り注文と利益の現金化を開始するために価格上昇を待っているが、これは大幅な値上げの際の障害になることもあり得るため、トレーダーはこの点に細心の注意を払っておきたい。
価格が10,800ドルまたは11,000ドルと押し上げている場合、注文が行われ、BTCが売り切れる場合がある。そのため、市場価格よりも低い価格であっても、ギャップが生じ、注文の減少によって埋められ、価格が下がる可能性が生まれるのだ。