中国当局、過去最悪の詐欺案件プラストークンに関係する6人を起訴

中国当局、過去最悪の詐欺案件プラストークンに関係する6人を起訴

過去最悪のポンジスキームPlusToken(プラストークン)に関わった6人が中国の警察によって起訴された。

中国当局によると、29億ドル(約3000億円)を過去最大の被害総額をもたらしたプラストークンに携り、逮捕されている109人のうち6人が起訴されたことが分かった。起訴された被告の実名も公開されており、陳少豊、呂江華、呂江華、鹿青海、晋興海、王陰、張秦の6人は7日、当局は「犯罪ピラミッドの組織化と先導した疑いがある」として、湘水県と塩城市の検察官から起訴された。

プラストークンに関与した疑いがある109人は7月下旬に逮捕されており、そのうち27人は主要なプロモーターもしくは、詐欺スキームの主要幹部であると考えられている。また既に、プラストークンの首謀者と思われる人物は5月に逮捕されており、さらに2019年7月には、6人の容疑者がバヌアツから中国に送還されている。

過去最悪の被害とされるプラストークンは2018年2月、プロジェクトに関するホワイトペーパーを発行し、韓国の主要な仮想通貨取引所だと主張してネイティブトークン「PLUS」を紹介した。ホワイトペーパーには、毎月10%から30%の利益を生み出す典型的なポンジスキームとして投資家に販売が実施された。

最終的にプラストークンは2019年5月30日までに、投資家などから20万BTC(ビットコイン)、78.9万ETH(イーサリアム)、2,600万EOS(イオス)を投資家から集めた。その後、投資家らが6月中に資金にアクセスできないことを発見した後、中国の警察が介入したという流れだ。

既にいくつかの取引所やミキシングサービス、ダークウェブを通じて投資家から集めた資金が売却されており、一部では昨今の仮想通貨市場の暴落要因がプラストークンではないかと噂されている。

プラストークン、ミキシングサービス経由でBTC売却か

2020.03.09