韓国最大の仮想通貨取引所bithumbへ突如、家宅捜索

韓国最大の仮想通貨取引所bithumbへ突如、家宅捜索

ソウル新聞によると、ソウル警察庁の特別犯罪部門が韓国最大の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)のオフィスを襲撃した。

この当局による突然の襲撃は、BithumbのLee Jung-hoon会長を狙った詐欺捜査の一環であったとされており、江南区に位置するBithumb本部で捜査と押収を行った。というのも、Lee氏については、Blockchain Exchange Alliance(BXA)トークンの発行に関連する詐欺容疑への関与について、警察の照準にあったようだ。

BXAトークンは、Bithumbエコシステムのユーティリティトークンとして宣伝され、当初はICO資金として約2,500万ドルを調達したが、その後その価値は急落し、トークンは非公開となり投資家は大きな損害を被った。

このプレセールは、シンガポールを本拠とするBK GroupによるBithumbの買収(Leeが主催)に関連してBXAがBithumbに上場されるという約束に基づいて行われたものであったが、実際には上場されなかった。これに関して、投資家のグループは取引所にBXAトークンをリストするという約束が破られたことによる金銭的損失の責任があるとし、Bithumbに対して訴訟を提起している。

これらの投資家の中には、BXAトークンに100万ドル以上を投入した投資家も存在しており、これは現在1万ドル以上の価値を持つとのこと。

Bithumbに関しては、2018年にも不正を行った疑惑があるとして韓国当局によって3ヶ月に渡って調査されていたが、その際には決定的な証拠は見つからなかったものの300億ウォンの税金を命じられている。Bithumbは、韓国で最大の仮想通貨取引所であると同時に世界で5番目に大きい仮想通貨取引所であり、ソウルシンムンの最初のレポートによると、2020年5月から7月までの取引所への平均訪問者数は411万人であった。

この襲撃のニュースは、韓国警察による大規模な攻撃の一部であり、別の韓国の主要取引所であるCoinbitのオフィスもその取引量の99%、マネーロンダリング、横領を操作したとして同様に8月27日に当局によって襲撃されている。

韓国仮想通貨取引所コインビット、取引水増しで当局から家宅捜査

2020.08.28