スペインの仮想通貨エコシステムの規制
世界最大の仮想通貨取引所の1つであるBinanceは、スペインで仮想資産サービスプロバイダー(VASP)として運営するためのライセンスを取得した事が分かった。
この認定ライセンスは、スペイン当局がBinanceの子会社であるMoon Tech Spain を介した取引所が、国の中央銀行によって確立された必要なすべてのAML/CTF(アンチ・マネーロンダリング/テロ資金供与防止)規制に準拠していることを確認した後に付与されたとのこと。なお、スペイン銀行は、仮想通貨資産のユーロおよびその他の通貨サービスを提供するVASPのAML/CTF規則への準拠を監督する責任がある。
スペイン当局はBinanceのユーザー保護を何よりも認める
仮想通貨市場と分散型ジャーナルイノベーション業界に焦点を当てたスペインの新興経済イノベーションビジネスを展開するBit2Meは、仮想通貨を基準通貨に交換し、電子ウォレットを保管するサービスのプロバイダーとして、スペイン銀行によって認められた世界初の仮想通貨プラットフォームだ。
2022年2月にBinanceと同様のライセンスを取得。今回、スペインでライセンスを所得した件についてBinanceの創設者兼CEO(最高経営責任者)であるジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)は次のように語っている。
仮想通貨を広く採用するには、効果的な規制が不可欠です。当社はコンプライアンスに多額の投資を行い、AMLD 5および6準拠のツールとポリシーを導入し、プラットフォームが業界で最も安全で信頼できるものであることを保証しています。Moon Techのスペインでの登録は、ユーザー保護を何よりも優先するプラットフォームを提供するというチームの努力と取り組みを認めたものです。
Binanceは、最近スペインで仮想通貨取引とウォレットサービスの需要が大幅に増加していることを認識しており、Binanceスペインのディレクターであるクィム・ジラット(Quim Giralt)氏は、同社は仮想通貨市場の成長を促進するために地元の人材を採用する意向であると述べたうえで、次のように語っている。
この登録に続いて、スペインでのチームと業務を大幅に拡大し、すべての人がサービスにアクセスしやすくなります。今後数年間で、スペイン語圏の市場にサービスを提供し、地元の仮想通貨エコシステムの成長を支援するために、地元の人材を採用する予定です。